―あとがき―

この話は一応これで終わりです。

 数年の後、彼も聖人青年の後を追って政界には入り、自分の苦しんできた経験を生かして国を変える働きをするのではないかと思います。

その辺の話はまた別の機会に…。


 今回のこの小説は、二〇〇七年 十二月十二日「小説の書き方」という授業でテーマ「ペット」で書き上げるという事で出来た話です。

話の元は自分が最初に執筆をしたこの話の中に出てくる聖人青年の昔の話が元になっています。

彼の人生を語った話、それがあってこの話が出来あがりました。

彼の話を読まなくても読める様な作品にしたく、あえて多く語らない様にしました。

出てきたキャラクターが河童だったのは、当時クラスの中で密かにブームになっていたからであって、別に他にも存在がある妖怪等の存在を否定しているわけではありません。


 話を書く上で、自分はプロットをしっかりとたてて書き上げるというのが苦手で、話のつじつまが合っているのかがいつも不安になりますが、折角プロットを作ってもその通りに話が進まないので困ります。


 簡単に言ってしまうとキャラクターが勝手に動き出して話を進めていくのです。

ただ、キャラクターが動いた様子を私が文章にしているといった感じです。

なので、この作品は私が一人で作り上げたモノではないのです。

一人一人のキャラクターが自分を主張して出来あがった作品だと思っています。


今回、過去に眠らせていたこの作品を再び出したのは、当時の担当の先生である

成澤 勝秋先生が亡くなった事を人づてに聞いたこと、先生に原稿の手直しを頂き、この作品をより深まるものにするアドバイス、掘り下げて書いてみたらという先生の手書きのメッセージの過去原稿が出てきたからです。


社会人として、働くことに追われて箱の中に眠らせた作品たち。

本当は書くことが好きで、話の創造を膨らませて読んでいく仲間の姿を見るのが好きだった気持ちを思いだして、再び原稿を読み直しました。


基本、今回の作品は昔の作品をそのまま出しています。

先生の手直しを頂いた最新版です。

一週間位の課題の期間で作成したものなので、もっとこの作品を大きくしたい、

その後の話や中身を濃いものにしたいというところまでやりきれなかったところはあります。


昔の考えと、今の考え方も変わっていると思うので、今の私の考える彼らの物語を今後は紡いでいければと思います。


拙い作品ではありますが、目を通して頂きありがとうございました。


                            藤城 魅梨香

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河童物語〜番外編〜共存とは・・・? 藤城 魅梨香 @milikakky

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