第12話【大富豪・その2】
コロシエンにやって来たハシモトとニコ。
コロシエンは嘗て起こった戦争時に砦として建設した物の
建設中に戦争が終わり軍の縮小が始まり、 その結果民間に売りに出されて
民衆の為の大規模多目的ホールとして大々的に使われる場所である。
野球の試合を始めとしたスポーツや大富豪やスピードと言った頭脳格闘技等の
全国大会に使われる事が多い、 今回は大富豪全国大会の決勝戦が行われるのだ。
会場は熱気に包まれており、 声援が大音量で響き渡る。
『さぁ全国の大富豪ファンの皆さんお待たせしました!!
第185回全国大富豪大会決勝戦を始めます!!』
魔導マイクから実況が声を張り上げる、 観客のボルテージが更に上がる。
『今回結晶のステージに駒を進めたのはこの五人だ!!』
わああああああああああああああああ!! と更に観客のボルテージが上がる。
『スペ3の申し子!! ドヒン!! 4の死神!! ダイ
絵札の魔術師!! ヒンミー!! 生ける伝説!! ジンセ!!
そして超新星フーゴ!! この五人の大富豪プレイヤー達によって決められる!!」
五人の大富豪プレイヤーが現れる。
『さて決勝戦のルールを説明しましょう!!
決勝戦は最終的に大富豪になったプレイヤーが優勝と言うルールでは有りません!!
大富豪を5回プレイして貰い、 プレイ後の順位毎にポイントを進呈します!!
そのポイントの合計点が一番多いプレイヤーが優勝になります!!
ポイントは最下位の大貧民が1ポイント!! 4位の貧民が2ポイント!!
3位の平民が3ポイント!! 2位の富豪が4ポイント!! 1位の大富豪が5ポイントです!!』
『ふむ、 つまりアベレージが重要、 と言う事ですかな?』
『そう言う事です解説のチューダーディーさん!! それでは大富豪早速始めて行きましょう!!』
審判が5人にカードを配り終える。
「ダイヤ3は私だ」
フーゴがダイヤ3を場に出す。
『フーゴから、 と言うと
席順からゴーゴ、 ダイ、 ヒンミー、 ジンセ、 ドヒンの順になると言う事ですね』
「相変わらず腕が良いな」
ジンセが睨む。
「先行はくれてやる、 優勝は頂きだ」
ドヒンの眼孔がダイヤ3を射抜く。
「革命」
ダイが5を4枚だして革命を起こす。
「ナナサン革命」
ヒンミーが7を三枚出して革命を返す。
「黒7のペナルティは?」
「黒7は連盟のルールから消えている、 ボケたかフーゴ」
「ん、 すまない」
―――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
ダイ
国内トップ大富豪プレイヤーの一人
髪の毛で片目を隠したやせぎすの男
四種類の髑髏のアクセサリーを四つづつ付けている等
4に強い拘りを持っている、 異名は4の死神
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