夜伽から逃げた大臣補佐官の息子

作者 ユズハ

あっさりと寵愛を捨ててしまう世間知らずに乾杯!

  • ★★★ Excellent!!!

何というか、実にあっさりとした性格で世間知らずな主人公だとつくづく思わされた。
王様の寵愛さえ受ければ、父親が言ったように出世も夢ではないのに。実際の例として、乞食だった美少年が宗教上立場の偉い人に拾われて出世した例がある。
だが主人公は父親が勝ち取った地位さえも捨てて違う国の王子と皇女に拾われて普通の生活を送っている。
だがこの主人公、世間知らずではあるが自分できちんと生活して、母国での立場に反してきちんと自活できている。
その上コネも自分で得ることができて実に遣り手なのだ。この主人公は自分の身勝手な都合で母国を捨てただけあって、自力で生きていく力を身につけているのだ。
その分遣手として母国では相当期待されていただろう。そう思うと、父親はきっと残念がっているだろうと勝手に想像してしまう。
それでも自分の道を選んだ主人公に乾杯を。彼によき道がありますように。いや切り開けますように。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

夏山茂樹さんの他のおすすめレビュー 55