第11話 知性と教養

 クトゥルフ神話TRPGのキャラクターの知性と教養。つまり言ってしまえば能力値をですが、これをダイスで決めたら、次は技能値を決めましょう。


 あなたが作るキャラクターはどんな存在ですか?

 民間人? 何かの学者か、あるいは技能に長ける人でしょうか? 軍人だったりする? 運動は得意?

 そういった"キャラクターの人物像"を思い浮かべつつ、技能値を振ることにしましょう。


 技能値は大きく分けて二つ。職業による技能値と、興味による技能値です。


 職業が軍人であれば、職業柄、対人戦闘などが得意になります。銃火器の扱いも得意になるかもしれませんね。

 PC周りの趣味を持つ人であれば、電子機器の改造なんかに興味があるかも。そういったきっかけがあると、何も知らずとも、特殊な技能がいることであっても普通以上にとっつけるやもしれません。


 クトゥルフ神話TRPGでは職業をEDU、興味をINTによって技能値にあてます。

 EDUは3+3d6によってキャラクターごとに決める『能力値』です。EDUを20倍した値を『職業による技能値』としてふっていきます。

 INTは6+2d6によって決める『能力値』、こちらは10倍した値を『興味による技能値』としてふっていきます。


 ふる、とは?

 ふりわける、と言っても良いかもしれません。技能値は項目ごとに、好きな項目を選び、最大百までふりわけて決定します。


 例としては〈こぶし〉という技能値があります。これは戦闘などで使う技能です。

 初期の技能値は50ですので、職業でも、興味また趣味でもパンチをしない、という人であれば50%の確率でパンチが失敗します。

 これがボクサーやボクシングクラブ利用者であれば、技能値を上げてもよいでしょう。80くらいまで技能値を上げると八割の確率でパンチが成功するので、格闘でのアドバンテージになります。


 技能値とは、知性や教養からふりわけて決める値です。

 キャラクターの知性や教養には限界がありますので、技能値にあてられるポイントにも限界はありますが、その範囲内でキャラクターの個性に合わせた技能を振りましょう。


 例に挙げたボクサーは職業でパンチを鍛えますので、職業の技能値から〈こぶし〉にポイントをふりわけて。

 趣味でボクシングをしている人は、興味の技能値から〈こぶし〉に。こういったように、キャラクターの特性を技能値によって表現していくのです。

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