第二部・ベトナム人女性とベトナム生活編

第80話 第二部・スタート! ホーチミンでベトナム人彼女と初対面

 日本人男性の私はベトナムのホーチミンへ行くために東京駅に到着していた。東京駅から成田空港行きのバスが発車しており、片道1000円で成田空港に行けるのである。


 事前にバスの予約をしてバスに乗車したのだが、予約の選択は正解だった。予約をしているとバスに優先的に乗車できるので、必ず乗りたい時間に乗ることができる。


 予約をしていない方たちを見ると長蛇の列ができていて、中にはバスに乗ることもできなかった人もいたようだ。


 バスが成田空港の第3ターミナルに到着した。成田空港の第3ターミナルはセブン銀行のATMもあったし、コンビニや食事することができるフードコートや本屋、ベトナムの通貨のドンに換金する両替所もあった。


 空港って何でも揃っているなぁと今さらながら驚いた。チェックインの手続きまで時間があったので、「ベトナムの通貨のドンに5000円分両替したい」旨を店員に伝えた。


 成田空港で簡単にベトナムのドンに両替できるんだぁと感激し、時間があるので椅子に座って過ごした。あと数時間後には飛行機に乗っていることだろう。何だか不思議な気分になった。


 私が一番気になっていたのは、機内持ち込み手荷物にノートパソコンやアクションカメラ、トゥイへのおみやげである口紅や日焼け止め(液体物)が入っていたので、無事に持ち込めるだろうかという不安があった。


 何かを理由に取り上げられてしまったら、幸先の悪いベトナム行きになってしまう。しかし、手荷物検査の時間になり、検査を受けてきたのだが、特に問題なく通ることができた。


 私は係員の方に「手荷物検査を詳しく知らない。何を取りだしたらいいですか?」と尋ねたら、係員が手取り足取り教えてくれたのもあったのだろう。手荷物検査では、リュックからノートパソコン、口紅や日焼け止め、歯磨き粉が入っている袋を取りだした。


 私のように海外経験がないに等しい場合、ためらわず何でも分からないことは係員に聞くといいかもしれない。今回、私がベトナムのホーチミン行きに利用した航空会社はバニラエアである。バニラエアは途中、台湾の台北の空港にとまり、乗り換えという形で台北からホーチミンへ向かうのである。

※飛行機は成田空港から台北まで乗った飛行機と同じ。


 台北に到着し、飛行機を出るとバニラエアの係員たちがいて「ホーチミンシティ」と口々に連呼していた。この係員にバニラエアのチケットを見せると「パスポート」と言われたので、パスポートを見せた。そして、係員の指示があるまで待機していた。


 ホーチミン行きの乗客が集合すると係員が誘導で、乗り換えするところまで連れて行ってくれるのだが、私は途中、誘導してくれる係員を見失ってしまった。幸い、ホーチミン行きだと思われる方が私の前方を歩いていたので、そちらについて行ったので大丈夫だったが、もしも心配なら係員から離れないで移動することをおすすめしたい。


 乗り換えのところまで無事に到着すると自販機やトイレがあったので、そこでトイレタイムをするといいだろう。また台北はwi-fiがパスワードなしのフリースポットになっていたので、私が乗っていた飛行機が1時間近く遅れてしまったので、トゥイに「到着時間遅くなるよ」とLINE連絡した。


 いよいよ飛行機に乗り、ホーチミンへ向かう。ベトナムに着いたらベトナムのSIMカードは使えるだろうか。wi-fiはパスワードを入力しないと使えないのだろうか。ベトナムに入国する時、不測の事態が起きないだろうか。様々な不安な要素があった。


 そんな思いをしながらも数時間後、飛行機はホーチミンのタンソンニャット国際空港に到着した。タンソンニャット国際空港では係員に「帰りのチケットは?」と聞かれたので「観光ピザ」と日本語で答えたら通じた。

※観光ピザがある場合、片道チケットでベトナムに行けることが今回、改めて分かった。


 ベトナム語か英語で何か言われたが、私は何を言われているか分からなかったので、とりあえず「日本人」とまたもや日本語で答える。係員は首を傾げ、これ以上は言葉のやり取りは不可能だと思ったのだろう。それ以上は特に質問はなかった。


 こうしてタンソンニャット国際空港には行くことができたが、トゥイから事前に送られていたベトナムのSIMカードは設定が必要だったみたいで使えなかった。空港内のwi-fiに関してもパスワードが必要で、誰にパスワードを聞いていいか分からない。


 トゥイには「もしも到着時間が一時間過ぎても私がこなかった場合、タンソンニャット国際空港を出て右側のところにバーガーキングがあるから、そこに集合ね」と伝えていたので、バーガーキングを目指すことにした。

※ホーチミン到着時間は1時間遅れての到着であった。


 タンソニャット国際空港を出て、バーガーキングの方に向って歩いていたら、見覚えのある女性が椅子に座っていて目が合った。目が合うなり、その女性は「あなた!」と叫ぶなり、抱きついてきたのである。


 その女性はベトナム人女性のトゥイであった。こうして私とトゥイはベトナムのホーチミンで会うことができた。ちなみに私とトゥイは、事前にどんな格好でくるか写真を送りあっていた。


 また、日頃、私はYouTubeで顔出し出演しているのもあり、トゥイ曰く、「YouTubeであなたを観ていたから、すぐに分かった」そうである。この時ばかりは、YouTubeをやっていてよかったと思える瞬間であった。

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