Ishikawa Family国際結婚物語

第74話 遠距離恋愛国際カップル！ 忙しい恋人に対してどう向き合うかについて

　ベトナム人女性のトゥイは休みなしで朝から晩まで働いている状態である。朝はトゥイがバイクを運転し、後部座席にいっしょに同居している同僚の女の子が乗る。

　夜は同僚の女の子がバイクを運転し、後部座席にトゥイが乗るみたいである。

　同僚の女の子は日本に興味があるらしく日本語を独学で勉強しているそうだ。現在、日本人男性の私とトゥイは恋人らしい会話があまりできない状態である。

　トゥイの仕事が忙しく、私と連絡する時間がとれないからだ。仕事が忙しいのは分かる。これはどうしたものかなぁと私は考えていた。トゥイは仕事が暇な時はLINEメールや電話をしてくれるのだが、忙しい日は完全に音信不通になってしまう。仕事だからしかたない。

　私は Ishikawa FamilyのYouTubeチャンネルを運営しているが、遠い親戚に自分たちの元気な姿を知らせる機能にも利用したいと考えていた。私が家で食べている手作り料理を日本語で作成し「トゥイがお昼に食事する時、私が食事をしている動画を見てよ。そしたらいっしょにご飯している気分になれるでしょ？」と提案したのである。

　するとトゥイは「分かった」と言って、私のご飯動画を視聴しながら食事をしているようだ。動画にでてきた焼肉のカルビや燻製料理を食べたいと言ってきたので本当に観ているのだろう。

　私にしてもトゥイに自分が食べてる食事の写真を送ってもらうことにし、今日のトゥイはこんな食事をしたのかぁと思い浮かべながら朝食や夕食をしている毎日である。

　LINEで動画を送ることは可能だが、容量制限のサイズがあるため、送りたくても送れない時がある。だったらYouTubeに動画をあらかじめアップロードしておき、遠距恋愛中の恋人に「時間のある時、観てよ」と言うことができる。

　特に食事動画は、食事中に観てもらうことにより、まるでいっしょに食べているような疑似体験を提供できる効果がある。私はYouTubeって大切な人同士で工夫しだいで使うこともできるんだなぁと改めて思った。

　YouTubeはタブレットやスマホ、パソコンから視聴することができる。テレビにYouTubeが視聴できる機器等を接続すれば、テレビからでもYouTubeを観ることができる。

※テレビのHDMI端子に挿すだけで映画やYouTubeの動画を楽しむことができる。

　しかし、高齢者がテレビのリモコンひとつで簡単に操作できたのならば、私はおばぁちゃんに自分が元気にやっている姿を見てもらいたいと考えている。

※私のおばぁちゃんは機械音痴なため、自力で私のYouTubeを視聴するのは厳しいだろう。

　現在、私のおばぁちゃんはひとり暮らしをしている。友達といっしょに出かけたりし楽しく暮らしているみたいだが、ひとりで寂しく食事をする時もあるだろう。そんな時、私が食事をしている動画を観て、疑似的にいっしょに食事をするのもありなのではないだろうか。