第72話 ベトナム観光ビザ取得代行業者選びで注意したこと
日本人男性の私は、ベトナムのホーチミンへ行くことになったが、そのためには3ヶ月(88日間)の観光ビザが必要であった。
インターネットで調べるとビザ取得代行業者に頼まなくても自力で観光ビザを取得する方法がある。しかし、海外旅行経験がほぼない私は、手続き等のミスで観光ビザ取得に問題があったら嫌だなぁと思い、ビザ取得代行業者に頼むことにした。
インターネットで検索をかけると、いくつものビザ代行業者のホームページがひっかかった。ホームページを熟読するとパスポートを郵送で送る旨のことが書かれている。
私は用心深い一面があり、正直、どこの業者の会社かも分からず、いきなりパスポートを業者の住所に送りつけるのはどうかと思った。
もしもダミーの会社でいたずらに第三者のパスポートを集めたいだけの目的だった場合、大変なことになるだろう。ベトナムのホーチミンへ行くことにしたのに不測の事態でおじゃんになる可能性だってある。
様々なビザ代行業者のホームページ巡りをした後、ここなら信用できるかもと感じたビザ取得代行業者に「観光ビザを作りたい」旨のメールを送ると、すぐにレスポンスがあった。
「郵送でパスポートを送って欲しい」旨の内容が書いてあった。すかさず私は「パスポートは自ら持って行くので、それで大丈夫ですか?」と尋ねると、「ではお待ちしております」と返答があった。
ホームページには地図も書いてあったので、最寄り駅に到着し、交番で目的地の住所の行き方を確認して向かった。ビザ代行業者の会社に到着し、中を訪ねると業者の方がいた。
どうやら会社は存在し、きちんと運営してるようだ。私は3ヶ月マルチビザの観光ビザを注文する予定である。業者の方が「ベトナム以外にもカンボジアや中国にも行く予定ですか?」と聞いてきた。
私は「いいえ、ベトナムだけ滞在する予定ですよ」と伝えると「だったらマルチじゃなくてシングルで作った方が安くすみますよ」と親切丁寧に業者の方は教えてくれたのである。実際に業者の会社に訪問してよっかったと思える瞬間であった。
もしもホームページを見て郵送でパスポートを送っていたら、マルチビザの方を注文していたことだろう。今回、私は実際にビザ代行業者の会社にパスポートを持参したのだが、万が一、代行業者が存在せず、ただいたずらにパスポートを集める目的でニセのホームページに住所を公開していたのならば、大変な事態に発展していただろう。
ここは手間暇かけて、実際に代行業者の会社の住所に行く選択をしたのは正解だった、と思う。こうして私は無事に3ヶ月シングルビザの観光ビザを取得したのである。
いよいよベトナムのホーチミンへ行くためのカウントダウンが始まった。
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