13
「パンケーキ食べようとしてた?」
「美味しそうだなーとは思ったんだけど、さすがに食べ過ぎかな、と。」
私は自分のお腹をさすりながら嘆く。
ていうか、メニュー看板を凝視していたのを見られていて恥ずかしい。
でもでも、すっごく美味しそうなパンケーキに私は心惹かれている。何度もメニュー看板を見てしまうもの。
「じゃあさ、半分こしようよ。俺走ってきたからお腹すいた。」
「は、半分こ?!」
今日会ったばかりの瞬くんとパンケーキ半分こするの?
え、え、え、そういうの有りなの?
これって普通?
私の動揺をよそに、瞬くんはお店の自動ドアをくぐる。
「行こう。」
「う、うん。」
私は小走りで後に続いた。
ポップなメニュー看板の通り、店内もとても可愛らしい。見渡すとカップルが多く、何故だか私は緊張してしまう。
瞬くんと二人、もしかしてカップルに見えたりするのかな?
ちらりと瞬くんを見る。
背が高くてスラッとしていてフォーマルスーツがとてもよく似合っている。
端正な顔立ちなのに、笑うと優しい感じが少し幼く見えてそのギャップがかっこ可愛い。
って、そんなことを考えてしまった自分に恥ずかしさを覚え、私は打ち消すようにブンブンと頭を振った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます