第114話 『その日、価値観の共有をした』

 ママに止められ正気に戻ったところで、改めてテーブルに紙とインクを取り出した。


「それで、何するつもりなの?」

「うーん、ちょっと待っててねー」


 そう彼女に伝えて、私はいくつかの魔法書を書き上げる。さすがにスキル値の高い魔法が関わってくると、それだけ使用する文字数も増えてくる訳で、最初の頃のように1ページにまとめる事は出来なかった。

 それでもレベルが上がったことで身体能力も大幅強化された訳で、『ウィンドロード』1枚、『アイスウォール』1枚、『ウィンドルーム』1枚、『ウォータールーム』1枚。計4冊分を書き上げるのは5分程度で可能だった。


 あと、1枚で1冊の魔法書となる場合は特殊な工程は必要ないけれど、2枚以上の紙を使用する場合は『本』の形にする必要がある。

 今回は、一応スキル40の『ウォール』や45の『ルーム』は、なんとかギリギリ1枚の紙を裏表に書き続けることでその工程は省けたけれど、『アイスルーム』を作るときには1枚じゃ足り無さそうなのよね。


 先輩はもうすぐ45になる。そうなると複数枚で構成された魔法書を作る必要があるんだけど……となると表紙にはそれ相応の格が求められるわけで、貧相な布や革を使ってもとしてシステム的に認めてもらえない。良品質の素材もそうだけど、紙を接合するための専用の糊も必要になってくる。

 まぁその辺は、先ほどの雑貨屋に無い事もないんだけど、ダンジョンの敵からもドロップしたはずだし、急ぐ必要はないかな?


「なんか光ってるんだけど……」

「綺麗ね……」


 早速不思議そうな顔をする姉妹に1枚ずつ配り、2枚の魔法書をアリシアに手渡した。ロードに関しては1ページでなんとかなったが、他3枚は表裏を使用しているのでどちらが最初のページか明確に伝えておく。

 魔法書は途中から読み始めても何も起きないからね。


 アリシアは大事そうに抱き込んでから読み始め、2枚の魔法書を読み終えると最大級の微笑みが送られてきた。当然心のシャッターは切ったけど、その破壊力の高い笑顔に我慢出来ず、テーブルを乗り越え抱きしめに向かった。

 私はママのお小言も聞こえないくらい、アリシアをいっぱい愛でていた。


「もう、お嬢様。お行儀が悪いですよ」

「だってだって、アリシアカワイイんだもん! もうなんなら、さっきの笑顔を絵画にしてマジックテントに飾りたいくらいだったわ!」

「そ、それは少々、恥ずかしいですね……」


 そんな調子でイチャイチャし続けていると、過去最大級に仰天していた姉妹が我に帰った。

 ありのままを受け入れると公言したばかりの先輩でも、1分近くは呆然としていたし、ソフィーに至ってはそれ以上に仰天していたわね。


「……ここ最近頭痛が増えて困っているのよね」

「まあ! それは大変ね」

「おかげさまでね!」


 ソフィーと視線を交えて遊んでいると、彼女の方からギブアップしてきた。


「はぁ、ほんとお手上げだわ。今までの分厚い辞書を頑張って読んでたのは何だったのって感じよ」


 その苦痛はある程度わかるつもりだ。

 サービス開始の最初期。ダンジョンから産出される魔法書と、魔法を求める人口が全く釣り合っていなかった時期がある。

 あの時は一部のプレイヤーだけが手にし、さらにその一部が『紡ぎ手』に就くことで魔法書を作成して競売に流していた。

 勿論サービス開始時は『魔法言語』も同じように出回っていなかった訳で、ほとんどのプレイヤーは最初に地獄を見た。


 それは勿論、バージョンアップで魔法とそれに対応する『魔法言語』が実装される度に同じ現象が起き、その都度魔法職に就いていた者達は地獄を味わっていたんだけど……。

 まあ時間が進むにつれ、私もトッププレイヤーに位置するようになったせいか、お金はあったし先行して入手する機会もあったから、苦労していたのは最初だけね。


 でもやっぱり、あの時の苦しい時期の事は鮮明に覚えている。勿論、魔法が使えるシラユキはカワイイに決まっていると思って読み込んでいたから、他の人ほど苦行ではなかったけれど、それでも大変だったわね。


「他に言う事は?」

「……どうやったか知らないけど、ありがと。助かったわ」


 ちょっと気まずそうにしながらも、こちらを真っ直ぐ見て伝えてくれる。それだけで満足しちゃうわ。


「シラユキちゃん、なんてお礼を言えばいいか……。私、この魔法を覚えるのが夢だったの」

「夢が叶って良かったですね」

「ええ……本当にありがとう。それでお代だけれど、いくら払えば良いかしら。お父様がこの魔法の為に貯めていた白金貨30枚があるから、それならすぐに用意出来ると思うわ」

「え? いいですよお金なんて」


 白金貨30枚って。最近金銭感覚が壊れて来たけど、それでもそれほどの額があれば、王都の一等地に家が建つんじゃないかしら?


「そんな訳にはいかないわ。シラユキちゃんがどんな技術で魔法書を作れたのかはわからなかったけど、その技術を得るにも最初に魔法を覚えるのにも、何かしらお金は使っていたのでしょう? 貴女が苦労して手に入れたものを、何の対価もなしに受け取れないわ。だから支払わせて欲しいわ」

「ええー……」


 まあ確かに、最初に魔法を覚える時とか、『魔法言語』を覚える時とかに、それなりに散財はしたと思う。特に『魔法言語』に関しては、あるのとないのとでは魔法書の出来栄えも価値も、全く変わってくる。

 一時期は『魔法言語』のコンプリートの為だけに、稼いだお金を注ぎこんでいたから、その努力にお金を払うと言ってくれるのは正直言って嬉しい。


「ソフィーからも何か言ってくれない?」

「……悪いけど協力出来ないわ。だって、姉様が言ってることは何も間違ってはいないんだもの。出会ってからずっと、シラユキから色んなものを貰ってきたけど、それを得る為に貴女がどれだけの労力と時間を費やしてきたか。私、全然考えられていなかったわ……。ごめんなさい、私達はお金でしか貴女に返せるものが無いわ」

「でも、友達からお金を取りたくないのよ」


 ああ、何か正論言われてる気がする。でもそれでお金とか物とかを、私は請求したくない。

 だからアリシアも、その発想はなかったみたいな顔でショック受けるの止めてね? 私が貴女達家族の、努力に見合ったご褒美でプレゼントしただけなんだから。ああもう、ママもショック受けないでよ。リリちゃんも何だか決意を新たにした顔をしてるけど、変な事はしないでね??


「お嬢様……」

「はいはいストップ。そこから先は言わせないわ。ママもリリちゃんもその顔を止めなさい」


 皆のおでこをつついて、我に返らせる。


「皆からはもう、いっぱいお返しを貰っているわ。私の家族になってくれた。ずっと一緒に居てくれてる。それで十分満足してるわ。……それだけの事でって顔をしてるわね。けど、私にとってはかけがえのないものなのよ。皆知ってるでしょ? 私、とーっても寂しがり屋なの。一緒に居てくれるだけで、私の今までの努力は報われているの。だから、そんな顔はしないで。お願いよ」

「お嬢様……。申し訳ございません、お嬢様のお気持ちを考えず。畏まりました、これ以上この件では何も言いません。ですが、何もしない訳にもいけません。少しずつでも、何らかの形でお返ししていければと思います」

「そうね、ママも言わないわ。でも、それが無くたって貴女は私の娘よ。気にせず甘えて良いんだからね」

「リリも! お姉ちゃんの役に立てるように頑張るからね!」


 そう言って甘えさせてくれる家族を、私は全力で抱きしめた。リリちゃんだけ、ちょっと認識にズレを感じるけど……無理はしないでね?


「貴女達はそれで良いとしても、私たちはどうすれば良いのよ」

「感謝の言葉だけで十分なんだけど」

「はぁ……。じゃあ聞くけど、長年夢にまで見て本気で追い求めてきたアイテムを、新しく出来たばかりの友人から、はいあげる。なんて気軽に渡されて、お礼の言葉だけで十分よとか言われて、シラユキは満足出来るわけ?」

「満足は出来ないけど……」

「なら対価を支払いたい気持ちも分かるわよね?」

「うー……。で、でもこれから先、私の知識を元に2人の魔法スキルはどんどん上がって行くわ。それでその度に私が魔法を教えて、対価を支払って行ったら……破産するわよ?」

「うっ。じゃ、じゃあ貴女が教えないって言う選択肢は……」

「新しい魔法は絶対に貴女達の力になるから、無理矢理読ませるわ」

「善意の押し売りほど厄介なものはないわね」

「照れるわ」

「褒めてない」


 むむむむ、ソフィーってば本気のトーンね。

 でも私も、対価が欲しくてプレゼントしてるわけじゃないしなぁ。魔法書の価値が高すぎる世界が悪いのよ。


「あ、そうだわ。これから先私が色々と知識の革命を起こしていけば、魔法書の価格相場が大暴落するわ。だから安心して受け取るって言うのは……」

「一体なにをする気よ……。それでもダメね。今この時点ではそうなる保証はどこにも無いし。……いや、シラユキならやりかねないんだけど。それにそうなったとしても、この魔法書や貴女が築き上げてきた実績は、価値がある事に変わりはないわ。諦めて受け取りなさい」

「むぅ、頑なね」

「鏡を見て言いなさいな」


 私とソフィーとの間で火花が飛び交う。


「「むむむむむ」」


 うーん困った、このままだと平行線だわ。

 こんな時は……。


「助けてアリシアー!」

「ちょっ! ズルいわよアリシア姉様に頼るのは!」

「ふーん、アリシアは私の味方だもーん」

「ぐぬぬぬ」

「でもそうですね、私もアリシア姉さんが言う事なら……納得出来るかもしれません」


 おっ、先輩からも追い風が。アリシア、何か解決策お願いしますっ!


「……致し方ありませんね、一計を案じましょう。お嬢様はこれからも、仲良くなった子達にはドシドシと魔法書を作っては配って行くおつもりでしょうし、その都度こうなっていては埒が空きません。今のうちに、対応策は決めておくべきでしょう」

「そうね。お願いするわ!」


 アリシアがどうするべきかと思案してくれている。

 考え込むアリシアも美人でカワイイわ。ああ、カメラが早く欲しい。


「まずは、ソフィア様。もしこの先、お嬢様が言う様に魔法書の価値が大暴落するとすれば、支払いの額を下げる事は出来ますか?」

「え? ……大暴落させるのは私達が受け取れるようにするための言い訳……ということではないのね?」

「はい、お嬢様はこの世界を生きる人々の為に、魔法書の価値を下げるのです」


 いや、世界の為では無いわよ?

 小雪が生きやすい世界になるように、環境を整えようとしたら結果的にそうなると言うだけで。……でも小雪の説明は出来ない以上、世界の為と言われても否定できないわね……。


「大暴落したとしても魔法書はそれなりの価値は保つでしょうけど、まあ良いわ。支払額は無しには出来なくても、下げることは出来るわね。……それで、具体的な案があるなら聞かせてほしいんだけど」

「お嬢様、お願いします」

「え? あ、うん」


 アリシアが言うんじゃないんだ。

 ああでも、そもそもアリシアにもどうやってとか、過程の話を言ってなかったもんね。今日初めて大暴落することを話したわけだし、丸投げされても仕方がないか。


「じゃあまず、ソフィーに聞くわ。『紡ぎ手』はどうやってなれるかは知ってるわよね?」

「そりゃ勿論よ。『魔術士』のレベルを上げれば良いんでしょ?」

「正確には?」

「えっと確か40……だったかな」

「うん、正解。じゃあ魔法書はどうやって作るかは知ってる?」

「……? 確か特殊なインクと魔法の筆で、1文字ずつ書いていくんだったかな?」

「その答えでは20点ね。先輩は何か知ってる?」


 だって私の作った魔法書は、さっき雑貨屋で買ってきた普通の……いやまぁそこそこ高額だけど、なんの変哲もない紙とインクだもの。

 『魔法の』という冠詞を付けるのはおこがましいわ。


「そうね、私が知る限りでは『紡ぎ手』になれたとしても、誰でも魔法書が作れる訳ではないと聞くわ。確か、魔力を常に使い続ける必要があるとかで、その技法を習得出来るのはほんの一握りの人間だけらしいわ」

「ふむ、まあ間違っていないわね。じゃあアリシア、その魔力を使い続けるってどんな技術かわかる?」

「……昔の知人が、筆に魔力を乗せると言っておりました」


 へぇ、昔の知人? 誰だろ。気になるわね。


「その技法、アリシアはもう出来るわよ。もう教えた事だしね」

「!? ほ、本当ですか?」

「なんなら、ママもリリちゃんも出来るわね」


 練度に多少の違いはあるけど、リリちゃんは戦闘中でも使ったみたいだし、問題はないでしょう。

 これが出来る以上、もし遠い未来、リリちゃんが独立することがあっても、食いっ逸れる事はないでしょうね。


「……あ」

「リリ分かったの!」

「ママも分かっちゃったわ」


 皆気付いたみたい。皆、早速右手に魔力を集め始めたわ。


「そうそう、そう言うことね。『紡ぎ手』になれても魔法書が使えなかった人は、結局魔法を使うことばかりを意識していて、魔力操作を疎かにしていたんでしょうね」

「つまり、お嬢様の教えが浸透すれば、それだけで『紡ぎ手』の人口が激増すると言う事ですね」

「まぁそれは第一段階というか、本当の目的の副次的な効果だけどね」

「ただのオマケで『紡ぎ手』が増えるのですか……」

「ちょっと、私達にも納得できるように話してよ」


 話についていけていないソフィーと先輩に、魔力防御について説明した。


「そんな事、出来るの?」

「お名前は忘れましたが、学園の教授が似たような論文を提示していましたね」

「あら、頑張ってる人もいるのね。それで、その論文はどうだったの?」

「人によって安定しないという事で、まだ正式な技法としては確立されていなかったかと……」


 それは残念。でも、その発想ができる人がいるというのは朗報だわ。入学したら探してみようかな。

 そのままリリちゃんに、最弱設定の『ウィンドボール』を殴ってもらい、破壊を実演してもらう。


「おおー」

「すごいわね」

「えへへ」


 賞賛され笑顔を見せるリリちゃんを横目に、次のステップに入る。


「それでそもそもの話なんだけど、魔法書を作るにはその人がその魔法を覚えていないといけない。それは説明するまでもないわよね」

「そりゃそうでしょ。知らない魔法を書き写すことなんて出来やしないわ」

「そうよね、その上で重要なことがもう1つあるのよ。それを見落としているからこそ、魔法書が高額な理由にも繋がっているんだと思うの」

「一体それは、どう言うものなのですか?」

「簡単な話よ。さっきも言ったように、覚えていないと魔法が書けない。それはつまり、その使ってことよ」

『……?』


 皆、よく分かっていなさそうね。頭を傾げているわ。聞きようによっては「同じでは?」と思ってるのかも。 

 この世界、レベルによるスキルキャップシステムが浸透していない可能性があるのよね。まあスキルを確認する術が無いんだから仕方ないんだけど。

 アリシアに聞いた限りでは自分のスキル値を確認する方法も、スキル上昇の通知をその都度覚えるしか無いみたいだし、確認するための魔道具も量産する必要があるわね。例のダンジョン産のオリジナルアイテムのように、ギルドや教会に設置する感じが望ましいのかしら?


「この辺りは、多数の職業を経験しないと分からないものかもしれないわね。ねえアリシア、貴女なら経験があるかもしれないけれど、魔法をある程度覚えた状態で転職をしたら、ボールより上の魔法が使えなかった経験、ない?」

「あ、はい、ございます。魔法が出せないのは、レベルが低いせいで魔力が足りないからなのだとばかり思っていたのですが……」

「実は違うの。魔法の練度を上げればスキルが上がるけど、職業やそのレベルによってスキルの最大値は決まっているのよ。だから、一定のレベルまで上がらないと覚えた魔法も使えなかったりするのよ」

「そ、そうだったのですか……!?」


 目からウロコだったみたい。そんな風に思ってる時の顔だわ。アリシアの目がキラキラしてる。


「私もお姉様も、経験ないなぁ。職業もずっと『魔術士』のまま変えてないから」

「ああ、遺伝ね」

「うん」


 『魔法使い』すっとばして最初から『魔術士』かぁ。公爵家だし、そういう血が濃いのね。


「だからね、『紡ぎ手』になって魔力防御が出来たとしても、レベルが1のままだとボール系魔法しか使えないのよ。だから、レベルを上げない限りその人はいつまで経ってもボール系の魔法しか書けないのよ。だから、各種ウェーブ以降の魔法は、ほとんどダンジョンからのドロップの入荷を待っている状態ね」


 魔法書を作る事でも経験値は入るが、本当に雀の涙だ。ゴブリンでも狩った方が断然速い。


「私の魔力操作の技法を伝える事で、まず『魔法使い』の人口が増える。そして『紡ぎ手』の生産速度も大幅に増し、更には制作される魔法書の種類も増える。しばらくは『魔法使い』の人口が増えたことで価格は上がるかもしれないけれど、同時に『紡ぎ手』の人口が増える事で生産力も増すから、すぐに値段が下がっていくわ。そしてゆくゆくは、『魔法使い』の魔法書は庶民の手にも届くようになるはずよ。というか、魔法技術があればダンジョンから自分で取ってこられる人も増えていくかもしれないわね」


 そこまで話きると、喉を潤す為に紅茶を飲む。

 皆、私の説明を理解したようで、これから訪れる未来を想像して瞳を輝かせていた。


 さて、仕事熱心なにも伝えておこう。


「私の話は以上よ。エイゼルさんだったかしら? この話、陛下や公爵様に伝えて構わないわ」

「承知しました、シラユキ様」


 そう言葉を残し、天井裏に居た気配が消える。うーん、『忍者』みたいな人ね。優秀な『ローグ』がそれっぽく動くとそう見えるのかしら。


『天井裏にはどうやって入ってるのかしら?』

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