第061話 『その日、二手に分かれた』

 その日は結局、のんびりして過ごすつもりだったがアリシアとママがメイド検定の勉強を始めてしまった。

 メイドのお仕事内容に、ちょっと気になる話題が出ていたので、魔法談議も兼ねて多少のちょっかいを出したりもした。でも今ではそれも終わり、2人はまたメイドの話に戻ってしまった。

 暇を持て余した私は、現在リリちゃんを膝に抱えて過ごしている。そんなリリちゃんは、また別のぬいぐるみを抱いている。今日はラッコのようなぬいぐるみだ。ラッコもまた、貝のような何かを抱えている。……うん、貝かな? コレ。貝にしては形状が……。


「ねえ、お姉ちゃん」

「んぇ、なあに?」

「学園でね、リリ、お友達出来るかなぁ?」

「不安なの? 大丈夫よ、リリちゃんは普段通りにしていれば問題ないわ。それにポルト男爵のお嬢様もいるみたいだし、まずはそこからお友達を増やせば良いと思うわ」


 あの子とは少ししかお話はできていないけれど、いい子だと思う。貴族ばかりの学園でハードルは高いかもしれないけれど、最初のお友達にはなれるだろう。同じ街出身というのも話題が尽きないだろう。

 それに平民出身は珍しくても、0ではなさそうだし。


「えっと、アーネスト様?」

「あらダメよ、お友達なんだから様をつけちゃ。アーネちゃんで良いのよ」

「ええー、いいのかなぁ?」

「それくらいで怒るような子には見えなかったわ」


 多分だけど。


「それに、貴族は面倒くさいと言われてるのは基本男よ。女の子でそういうのは滅多にいないわ」

「そうなの?」

「そうよ。ま、もしも面倒なのに絡まれたら私のところにいらっしゃい。全部張り倒すから。だからリリちゃんは気にせずに楽しく過ごしていいのよ」


 過保護がすぎるかしら? でもリリちゃんは私の大事な家族だし、大切にするのは当たり前よね。それにママもいるとは言え、ママは身も心も庶民だしなぁ。貴族には強く出られないだろうし。


「あと、初等部の中でいえばリリちゃんが断トツで強いと思うわ。だから下手に出る必要はないの。堂々としていなさい」

「うん、リリ、お姉ちゃんの弟子だもんね! リリ頑張るの!」


 私の弟子がカワイイすぎる件について。

 結局その日は、リリちゃんがカワイかったので、ずっとカワイがり続けたのだった。



◇◇◇◇◇◇◇◇



 次の日ものんびり街道を進み、現れた魔獣もリリちゃんとママの先制攻撃で、相手が襲いかかってくる前に撃沈。レベルは上がらずとも順調に歩を進め、2本目の川を越えた辺りでキャンプを張った。

 今日も今日とて、アリシアとママはお勉強……かと思いきや。


「お母様はメイド検定3級としては申し分ありません。時間があれば2級を受けさせても良い結果が出るかと思います」


 とはアリシアの言。そして外での移動中は皆一緒だし、家族会議をするようなネタもない。なので皆、魔力防御や、昨日のちょっかいを出した件の練習を始めてしまった。

 うーん、勉強もいいけど、こういう時は息抜き用の本も欲しいわね。そういった小物を買う発想が無かったわ。今度また、アリシアに聞いてみようかしら。

 そして私はというと完全に手持ち無沙汰になったので、キャンプの外……といっても結界の内側でだが、家族用の武器作りをすることにした。

 さすがにテントの中で金属を扱うわけにはいかないわ。熱気がやばい事になるし。


 外は風もあるので本来は不向きだが、魔法である程度室内と同じ環境を作成できる。


「『ウィンドルーム』、『浄化』」


 薄い風の膜で、小さな小部屋を作る。数日前、リリちゃんが魔物の集団に使用した魔法の風版だ。必要スキルは35だ。

 攻撃能力も排除しているので、効果としてはただ外部からやってくる風を塞ぐ程度の能力しかない。それでも、無風の状態で作業をしなければ、超高温の鉱石とかが飛び散って大惨事になるので、この魔法は必須なのだ。

 また、必要スキルがたったの35のため、現在のスキル値はそれの3倍以上ある。なのでやろうと思えば魔法名を出さずとも使用する事が出来るのだが、攻撃能力の削除など細かい設定があると失敗する可能性があるので、イメージ定着のために魔法名は必要になる。

 この辺りも皆には教えておかないとなぁ……。


 閑話休題それは一旦置いといて


 まずはいつも頑張ってくれている、アリシアの分からね。完成予想図としては、バゼラードタイプ。

 刀身とグリップは『霊鉄のインゴット』。鍔は丈夫なアダマンタイト。グリップの中心には速度上昇の恩恵があるペリドットを埋め込むわ。


 『霊鉄のインゴット』は『魔鋼鉄のインゴット』よりも硬度が半端じゃないくらい高い分、魔力でのコネコネ作業も、半端な力ではビクともしない。力を込めてコネコネする。

 鍔であるアダマンタイトは『魔鉱石』ではないので、粘土のようには扱えない。そのため必要な分だけ魔法で削り落とし、『灼熱の紅玉』を使ってドロドロに溶かす。ドロドロに溶けたソレはある意味で液体とも言えるため、無理矢理それを液体とし、水魔法で形を整え、鍔の形へと成形した。

 そして固まったあとは、鍔と『霊鉄のインゴット』を接合し、形を整え、魔力でコーティングをしたペリドットを嵌め込む。最後に魔力で全体をコーティングする。

 アダマンタイトの使用に加え霊鉄の加工もしたので、鍛冶スキルも上がった。あ、忘れずに『斬』と『突』の付与もしておこう。……よし、完成!


********

名前:霊鉄のバゼラード

説明:最高品質の素材で作られた、最良のバゼラード。その刀身に魔力を流せば、虹色に煌き、立ち塞がる邪悪を払い除ける。

攻撃力:255〜280

武器ランク:6

効果:全ステータス+30。魔力自動回復効果。エルフ族が装備する事で追加でAGI+30、武器の攻撃力に1割のボーナス。

製作者:シラユキ

付与:斬撃強化・刺突強化

********


 そう言えば、エルフ専用の効果もあったわね。『霊鉄のインゴット』も見ておこうかしら。


********

名前:霊鉄のインゴット

説明:最高品質の霊鉄。霊鉄は精霊との交信に使われるとされ、精霊銀ミスリルを更に精錬する事で得られる物であるため、エルフ達にとって神聖な物とされている。

********


 精霊を主神と崇める種族だからか、エルフ族はミスリル装備との親和性が高い。その結果専用のステータスボーナスが発生する。

 そう言えばミスリル系は装飾品に流用しやすかったから、エルフ族は気軽にステータスブーストをかけやすかったのよね。

 アリシアにも効果があるだろうけれど、アクセサリーをいくつも付けさせるのはカワイくないしナンセンスだ。アリシアにはチャラチャラした格好は絶対に似合わない。その辺りはよーく吟味して作っていこう。


 それにしてもスキルが高い武器の作成は疲れたわ。確か今のアリシアの総戦闘力って764とかだったわよね。それが全ステータス+30に、AGIは更に+30でしょ? 単純計算で240加算して1004じゃない。この世界基準では破格というか、最早壊れだわ。


 ともかく、今日はこの辺にしておきましょ。アリシアのグリーンガーネットを使った装飾品はまた今度ね。メイドのカチューシャ代わりのティアラにでもしようかしら。それとも首飾り? うーん、迷うわね。


 自身に『ハイリカバリー』をかけ、テントの中へ戻るとアリシアだけでなく、ママやリリちゃんも出迎えてくれた。


「お疲れ様です、お嬢様」

「おかえりなさいなの!」

「シラユキちゃん、外で何をしていたの?」

「ちょっと鍛冶をしていたの。アリシア、手を出して」

「はい」


 アリシアの両手に『霊鉄のバゼラード』を置いた。その輝きにアリシアは目を奪われ、リリちゃんとママは目をキラキラとさせている。


「これは……」

「出来立てホヤホヤよ。貴女の役に立ってくれると嬉しいわ」

「あ、ありがとうございます!! しかしこれは、精錬したミスリル。精霊銀ですか? いえ、それにしては籠められた魔力の量が多いような……」


 バゼラードを掴み刀身を見つめるアリシアの顔は、困惑と恍惚の2種類が混在していた。エルフにとっての神聖な物だから、知ってるんだと思ったんだけど。


「あら、アリシアは見た事ないの? 霊鉄なんだけど……」

「!?」


 その言葉にアリシアの手からバゼラードが零れ落ちた。しかし、即座に我に返ったアリシアは、地面に落ち切る前に掴み直して事無きを得た。素早い。

 まあこの程度の武器なら、テントに傷はつかないと思うけどね?


「あと、武器ランクは下限も上限も6ね」


『カシャン』


 あ、今度こそ落とした。


「ラ、ラ、ランク6……?」


 ママが呆然としている。リリちゃんは武器ランクがどういうものか、よく分かってないみたい。そんなリリちゃんに説明をしてあげる事にした。

 

 武器ランクとは攻撃力に依存した武器の強さの指標だ。測り方は簡単で、攻撃力の平均値が50増えるごとに1ずつ増えていく。0〜50は1で、100〜150は3。つまり攻撃力が80~130もギリギリ3だ。

 武器の攻撃力は、武器の品質によってブレが出る。最低品質の『霊鉄のバゼラード』では110辺り〜180辺りだったと思う。最大値はランク4でも、非常にブレるため平均値ではランク3となるのだ。品質が上がれば攻撃力と共に振れ幅も狭まる。

 武器ランクが低いと、強敵などの硬い相手に攻撃が通じないというデメリットが発生する。私が振るっても、ポッキリ折れたりすると思うわ。余波でダメージは入るかもしれないけれど。

 だから通常の短剣や、ドワーフ達の解体ナイフではピシャーチャに傷がつけられなかったのよね。武器ランクがたりていないと解体すら満足に出来ない。


 ここまで説明し、リリちゃんは納得したみたい。ちなみに余談だが『始まりの剣』は20〜だ。上限値は無い。切れ味がないが、代わりに『不壊』のため、その攻撃力は使い手の膂力に依存する。


 アリシアは震える手で落とし物を拾った。


「ちなみに、リリちゃんの杖は初心者用だから武器ランク1。ママの弓はギリギリ武器ランク2。アリシアの普段使いのナイフは業物だから3ね。最後に、皆にプレゼントしたつるはしは4よ」

「「「!?」」」


 あ、固まっちゃった。

 まあ普段使っている武器よりも、楽しむために渡したツールの方が格上と言われたらビックリもするかな?


「ママ、もうお腹いっぱいだわ……」

「リリ、これからつるはしを持って戦えばいいの……?」

「まあ下手な武器よりも強いと思うけど。でも大丈夫よ、王都に着くまでには、リリちゃんの武器も作るから」

「ホント!? わーい!!」


 喜ぶリリちゃんを抱きしめて、ナデナデスリスリする。ああ、カワイイカワイイ。そこへ、復帰したアリシアが問いかけてくる。


「霊鉄は……作ることが出来るのですか?」

「ええ、ミスリルと魔鋼鉄を混ぜるのよ」

「ひ、必要スキルはいかほどですか……?」

「えっと、最大47ね」


 アリシアは頭を抱えてしまった。この反応から見るに……霊鉄は作り方が知られていないのね。そして必要スキルが現在の人類の最高峰並で、作るには『魔鋼鉄』も自作である必要があるわけで。

 ふむふむ、なるほどね?


「エルフにとって霊鉄は信仰の対象だと認識していたけれど、扱いはもう少し上だったのかしら?」

「はい、1つの集落には必ず、族長の証として霊鉄が存在しますが、本当に小粒なのです。それでも光を放ち、大変綺麗なのですが……。エルフの王国ですら、子供の拳程度の物が数個ほどしか現存していないと聞きます。扱いとしては秘宝と言えるでしょう」

「そうなの……でも、しばらくすればシェルリックスで量産されたりするんじゃないかしら? まあ、年単位でかかる可能性もあるんだけどね」


 もし彼らが『魔鉱石』を自作出来たとしても、霊鉄までの道は非常に遠い。何故ならば、完璧な配合比率を見つけるのは、至難の技だからだ。

 比率は完成確率と品質に直結する。また、『リト草』がそうであったように、元の素材の品質次第で完成品にも支障が出る。つまるところ霊鉄の最高品質を完成させるには、過程の『魔合金』『魔鋼鉄』も最高品質で作らなければならない。そして魔力も必要だし、魔力操作も必要。品質を極めるのは果てしないのよね。


「そういう訳だから、私を除いてこのバゼラードを超える一品を作れる者は存在しないわ」

「はい……! ありがたく頂戴します!」


 満面の笑みでバゼラードを胸に抱くアリシアを見て、思い出す。


「あっ、鞘を作ってない」


 ただでさえ強力な武器が、付与スキルで更に切れ味が増しているのだ。胸に抱くなんて危なすぎる。あと、魔力を籠めれば唐突に輝き出すから目にも悪い。

 すぐにアリシアから借りて、『魔鋼鉄』をグニグニして鞘を作った。刀身を覆うようにすれば簡単な鞘の出来上がりだ。本当に『魔鉱石』の粘土システムは便利だわ。あ、名前を入れておきましょ。『最高のメイド、アリシア』っと。


「はい、出来たわ!」

「お嬢様……嬉しいです」


 名前が彫り込まれた事にアリシアは涙を流して喜んでいた。かっ、カワイイ……! そんなアリシアを眺めていると裾を引っ張られた。


「お姉ちゃんの鍛冶? 凄いの!」

「ママ達は見るのが初めてだから新鮮だわ。あんな風にコネコネしちゃうのね」

「コレが出来るのは今のところお嬢様だけです。今のが世界の基準として、参考にしてはいけませんよ」

「はーい」


 あれ、でも『魔合金』を作れた人はいるって話じゃあ……。一応、最低品質ならコネコネしようとしても魔力の通りは悪いし、壊れたりするかもしれないけれど。


「リリちゃんとママは、私の鍛冶がどういうものか気になる? 知りたいなら教えるよ。もちろん実践したいなら設備がいるけどね」

「お話だけ聞きたいの!」

「ママもそうね。生産をするにはそれ相応のセンスや考え方が必要になるから、ママ達には難しいわ」

「分かったわ。それじゃあまずはー……」


 その日は、シェルリックスでアリシアとどういう活動をしていたかを共有した。ついでに現在の鍛冶スキルが数日で0から39に上がっている事を伝えると、上昇速度に皆、目が点になっていたのが印象的だった。

 あ、アリシア専用効果として、攻撃力増加能力が追加されてることを伝えてないや。それのお陰で、武器ランクが7に片足突っ込んでいたりするんだけど……。うん、今日はいっか。アリシアの驚き顔は堪能したし、その内突発的に伝えて驚かせちゃいましょ。



◇◇◇◇◇◇◇◇



 翌朝、魔物が出ることもなく気ままに街道を進み続けていると、3本目の川に辿り着いた。


「お嬢様」

「ええ」


 その川は、明らかに今までとは異なっていた。

 まず臭(にお)い。刺激臭がするわね。

 そして腐敗した魚。もちろん、リリちゃんが先んじて何かをしたわけではない。そもそも視界に映る川のどこでも、腐った魚で散乱していた。

 『探査』マップにはおかしな点はない。下流には例の織物の街があるのか、白点がいくつも並んでいる。また、上流の森と思しき場所にも白点がチラホラと見受けられた。あれがエルフの集落かしら?


「恐らく毒だと思われます。お嬢様、わかりますか?」

「調べるわ」


 皆を待機させ、鼻をハンカチで押さえつつ、川の水を近づいて確認する。


********

名前:川の水(汚染・濃度中)

説明:何らかの毒により汚染された川の水。流れ続ける事で薄まってはいるが、口に入れたり付近で呼吸し続けることで、被毒。その後はゆっくりと死に至る。

********


 一通り周囲の状況を見まわしてから家族の下へ戻った。


「この水を飲んだり近くで呼吸をすると、死ぬみたいね」

「「「!?」」」

「ただ即効性があるわけじゃなさそうなのが救いかしら。何の毒かはまだ分からないけど、上流から流れてきてる分薄まっているのかもしれないわ。ただ、この水の先には街があるみたいだから……」


 その言葉に、全員の顔色が変わる。


「すぐにでも助けに行かないと!」

「リリもお手伝いするの!」

「お嬢様、ご指示を」


 ああ、本当に皆いい子達。


「アリシア、貴女は川に関しては無視して行きなさい。そして街に着いたら『浄化』を全力で使っていきなさい。そのナイフがあれば魔力が尽きることはないと思うわ。毒消しの薬は全て売ってしまって構わない。それと毒にかかった人が居たら、どうすればいいかわかる?」

「はい、まずは穢れを払い、そのあとに治療ですね。『浄化』のあとに『リカバリー』です」

「よろしい。なら、もしかしたら必要になるかもしれないから、コレを渡しておくわね」


 『リカバリー』の魔法書5枚に、『ハイリカバリー』の魔法書1枚だ。


「『ハイリカバリー』は条件を満たした貴女が使いなさい。『リカバリー』の方は、わかるわね?」

「はい、お任せください!」

「お姉ちゃんはどうするの?」

「私は原因を突き止めてくるわ。流れて薄まったはずの川ですら、こんな状態だもの。上はもっと酷いはずよ」


 原因が自然なら全てを『浄化』するし、魔物なら『浄化』しつつ撃滅する。簡単な話ね。まぁ中ボス的存在を思えば、間違いなくいるのは奴だろうけど。


「いってらっしゃいなの!」

「いってらっしゃい、気をつけてね」

「お嬢様、御無事で」

「ええ、皆も気をつけるのよ。あと、川には出来るだけ近寄らない事。吸い過ぎなければ問題ないかもしれないけれど、出来るだけ気を付けるようにね」

「「「了解!」」」

「それじゃ、行動開始!」


 私は上流へ。アリシア、ママ、リリちゃんは下流の街へと向かった。


『お洋服の材料は私たちが守るのよ!』

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