逆十字 様の作品 『彼岸の姫君』を読んで
作者である逆十字様に承諾をもらいました『彼岸の姫君』をレビューさせていただきます。
ここに長々とストーリーを書いてしまうとネタバレになってしまうので
1 どんな世界観の作品なのか?
2 どのような部分が魅力的なのか?
の2つにポイントを絞らせていただきたいと思います。
1 どのような世界観の作品なのか?
先ずはタイトルの"
お彼岸 や 彼岸花 という言葉、みなさんも聞にしますよね?
僕達日本人の文化に息づいているお彼岸はお墓参りをする日ですよね。
日本に古くから存在した自然崇拝や祖先崇拝などの土着信仰に、当時大陸から渡ってきた仏教的な教えが加わり、ご先祖様を供養し、お墓参りをするという習慣が生まれました。
さて、本作ではキャラの立った女性主人公
"
見ため女子中学生くらいの命ですが、
彼女は人間では無いようです。
彼岸の世界とは、かいつまんで言うと天国みたいなところで、
紹介の段階でネタバレを控え詳しくは話せませんが、人々の共通認識が創造した形而上学的な概念や精神世界だと思ってもらうといいと思います。
さて、人間ではない謎の少女命は、
彼岸の精神世界から、僕達人間が生きる現実世界へとやってくるのです。
ただし、僕達が生きている現代社会へではありません。
僕達がお彼岸の時期に手を合わせるご先祖様達が生きた時代へと。
2 どのような部分が魅力的なのか?
どうでしょうみなさん。
面白そうじゃないですか?
僕達現代人も、コロナ渦の今となっては大人も子供もみな一人一人大変な思いをしながら生きてるかもしれません。
ですが、ご先祖様の時代だって生きていくのは大変だったのです。
今の僕達では想像できないくらいに。
過去の時代の悲劇を語りつつも、
人間としての本質的な部分では
現代の僕達に通じる部分がある。
凄く共感できる部分があります。
僕は、様々なジャンルの作品を読みますが、
コロナ渦によって世の中のニーズや価値観に変化が起こってきているんじゃないかなと思います。
コロナ渦の中でも読者が勇気をもらい希望を見いだせるような、大変な世の中を真剣に生きている登場人物に魅力を感じる作品が読みたいと。
逆十字様の『彼岸の姫君』を読まれた方はきっとみな、そのような意味で心が充足されるに違いありません。
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