第111話:GW合宿二日目 (下-Ⅳ)

男と女では皮膚感覚等が違うためその人に合った接し方をすることにより全身が性感帯と言ってもいいくらい全ての箇所が感じるようになる……という知識自体は前々から知っていたし、なんとなくではあるが彩乃をそれに導く方法に検討がついていた俺は久々に母親譲りの才能に自分の意識を委ね………。


「(ちが……ぅ。ちが…くて……ラ)」


「あん? 聞こえない」


そう言った瞬間こちらの思惑通り彼女の中にあった理性がはじけ飛んだらしく、寝起きでいきなりディープキスをされた時かそれ以上の色っぽさを出しながら


「(その…ブ、ブラを……。ひーくんが今左手で触ってるそれを外してほしい…です)」


「ふ~ん、彩乃は今俺が服の上から触ってるこのブラのホックを外してほしいんだ。限りなく0に近いとはいえ誰かに俺達のことを見られるかもしれないこの場所で」


「(そ……ぅんっ…で、す)」


(理性が飛んだ状態でありながらも何とか声を出さないように我慢しよとしているところを見るに彩乃は結構シチュエーションに影響されやすいタイプぽいな。そして今回は誰かに見られる可能性のある外ということもあり、無意識でとはいえ羞恥プレイ的なことをお望みと)


(……となるとまずは俺の左手をコイツの服の中に入れる必要があるんだけど、生憎俺に寝取られ願望とかは無いもんでしてね)


なんてことを考えながら自分が着ていた長袖のパーカーを両肩に掛けてやり、夜の学校ってこともあってかなり近づいて覗き込まない限りはイチャイチャしてるんだろうなくらいにしか見えないであろう状況にしてから、ご希望通りホックを外せる一歩手前までことを進めはしたもののエロい声や吐息が漏れ聞こえてくる以外特に反応がなく少々物足りなさを感じた俺はそれを外す形になっていた指を崩し、人差し指の腹部分で軽く押すような状態にしてから

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る