第111話:その頃彩乃は (下-Ⅲ)
『(こんなエッチな子には…少しお仕置きが必要そうだな)』
そうひーくんが言った瞬間、それが彼の中にある何かを目覚めさせる最後の切っ掛けであったと言わんばかりに強引Sキャラに磨きがかかったというか……先ほどまで感じていた演技っぽさ?
が完全に消えたことによりひーくんとイチャイチャしている時にのみ感じるあの特別なドキドキと同時に押し寄せてきた謎のゾクゾク感が更に私の興奮度を引き上げていき
(今この学校にはウチの部と警備員さんしかいないとはいえ、菱沼達のことがあった以上これよりも先には進んじゃ駄目だって分かってるのに……。どうしてもブラを……、そしてこの態勢のまま腰を……って考えちゃ―――)
「どうした、そんなに物欲しそうな顔をして。さっきお前がねだってたキスでもしてほしいのか?」
「(ちが……ぅ。ちが…くて……ラ)」
「あん? 聞こえない」
そう口では言っているものの確実にこちらが何をしてほしいのか察しがついていることが分かるSっぽさ全開の表情を浮かべているひーくんは更に追い打ちと言わんばかりに先ほどまで私の髪の毛や耳を撫でていた右手を腰まで下げてき、そのまま自分の右腕までもを使いそれを動かせないようガッチリと拘束してきたことにより例のゾクゾク感が一気に増したと同時に頭の中が真っ白になってし………。
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