第30話:10月のある日

夏休み明け3日目にあった謎の恋愛相談? 以降なんでか佐々木から一日一回以上話を振られるようになった。あと朝の挨拶。


しかしここで『もしかして自分のことを……』なんて勘違いをするほど馬鹿ではないので話を振られればちゃんと返すものの、自分から話し掛けるなんてことはまだ一度もしたことがない。というか別にそこまで仲がいいわけでもないし。


ということでお昼ご飯を食べ終わった俺はいつも通り本を読んでいると、倉科がどこかに行って暇になったのか佐々木が


「ねえねえ、一之瀬君。今日は何読んでるの?」


(最初の方は俺が本を読んでる時は絶対に話しかけてこなかったのに、気付いたら遠慮なしに話しかけてくるようになったな。まあ別に気にしないからいんだけど)


「東野○吾の真夏○方程式だけど、えーと、昔ドラマでやってたガ○レオの続き的なやつ」


「あー、ガ○レオなら私も知ってる、というか再放送を見てたお母さんの影響で私も一緒に見てたし。ちなみに他になにか好きなドラマとかってあるの? さっきも言ったけど私のお母さんってよくドラマの再放送とかを見てたから古い作品でも結構分かる自信はあるよ」


(ここで好きなアニメの名前を言えとかだったら流してたけど、ドラマなら別にいいか)


「ド○ゴン桜 (当時3歳)・結○できない男 (当時4歳)・まだ結○できない男 (現在放送中)・白○春 (当時7歳)・美女○野獣 (当時1歳)・ガ○レオシリーズ (当時5歳・11歳)・ア○フェア (当時4歳)・流星○絆 (当時6歳)……かな」


「ぷっ、ぷはははは。あはははは」


(笑ってるってことは今言ったドラマ全部見たことあるのか? だとしたらめっちゃ話した………やっぱりやめとこう)

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