眠れぬままに
上手くいかない事ばかりを
数えてしまう夜に
同じ姿勢で
ほら、腰の骨が
動いた拍子にコキリと鳴った
彫刻が動き出すみたいに
立ち上がり、ゆっくりと伸ばす手足
ガチガチになった背中がアイタタタ
冷蔵庫を開けて
コップに冷たい麦茶を注ぐ
ゴクゴクと一気に喉に流し込む
芯熱で
一筋の清涼が滑り落ちていく
命が沁み込んでいくように
大きく息を吐く
こんな夜もある
眠れぬままに迎える夜明けの空
それでもちゃんと太陽は昇って
こうして今日はまた始まる
わたしの不安も弱気も知らぬげに
いつものように今日が始まる
世界はずっと動き続けている
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