みんな誰かの子ども

赤ん坊というのは柔らかく頼りなく

無防備で一人では生きられない

そんな風にわたしたちは

みんな誰かの子どもだった


こんなわたしも母になり

幼子だった息子は大きくなり

「お母さん、いつもありがとう」

などと言ってくれる


母も子どもだった

祖母も子どもだった

みんな誰かの子どもだった

そうして生命いのちを繋げてきたのだなぁ


そんなことを考えたりする母の日



白いカーネーションを一輪買ってきて

小さな硝子の花瓶に挿して飾った


わたしも子どもに戻って

「ありがとう」を言いたくて

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