夜よ泣かないで

最終バスも終わり

タクシーもつかまらない

病院帰りの夜道

街灯を頼りに歩く

明日からの日々に

不安は募るけれど


夜は暗くとも

そればかりでないことを

わたしは知っている

夜はそっと隠してくれた

わたしの弱さも脆さも

だからまだ、こうして歩けている


夜よ泣かないで

今は月も星も見えなくて

不安になったりするけれど


夜よ泣かないで

月も星もちゃんとそこにある

今、見えていないだけで


大丈夫

知っているから

誰にも見えなくても


夜よ泣かないで

月の明かりと星の光が

きっと


わたしたちを照らしてくれる

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る