月と骸

泣いて何とかなるものならば

声を張りあげ泣くけれど

いくら泣こうと何も変わらぬ

しおれて泣いているだけじゃ

涙に溺れていくばかり

泣いてたまるか

泣くもんか

どうせ枯れねばならずとも

枯れ散る間際のその時までは

精一杯にこの手を伸ばし

何かを掴んで果てようぞ


何も掴めず果てたとて

その瞬間までは泣くもんか

泣いてたまるか

泣くもんか

泣くなら全てが終わった後に

声を張りあげ泣いてやる

思う存分泣いてやる

泣いて叫んだその後で

深く大きく息を吐き

静かになったわたしのむくろ

月がとむらい照らすだろう

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