百合好き悪役令嬢の異世界激闘記 〜前世で作った乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢が前世の因縁と今世の仲間達に振り回されながら世界の命運を賭けた戦いに巻き込まれるって一体どういうことなんだろうねぇ?〜
Act.6-25 対帝国前哨戦〜フォルトナ王国擾乱〜 vs『怠惰』の枢機司教 scene.6 下
Act.6-25 対帝国前哨戦〜フォルトナ王国擾乱〜 vs『怠惰』の枢機司教 scene.6 下
<一人称視点・リーリエ>
「そんなことさせると思った? 『暗号式<複製>』! からのぉ、一斉強制
「サーチアンドデストロイ・オートマトンプログラム」に複製の「暗号式」を貼り付けて六掛け六マスに合体した「サーチアンドデストロイ・オートマトンプログラム」を九体になるように複製――それらを合体させて十八掛け十八の「サーチアンドデストロイ・オートマトンプログラム」から
ビームは二千五百本もの不可視の魔手を猛烈な速度で削っていく。回り込もうとした魔手から優先的に消し飛ばしていくことで、スロウスの攻撃を封じていく。
本数は増えたけど、条件は最初に《
「『ワタクシの魔手が届かないというのならば、直接魔法で仕留めるまで。
となると、次にスロウスが取るのは魔手のような直接攻撃ではなく、
座標を指定して発動する魔法ならば、「サーチアンドデストロイ・オートマトンプログラム」に
「
「
「……あっ、なるほどねぇ。座標指定魔法なら確かに
「『――ワタクシを虚仮にしたこと、後悔して差し上げますッ!
今度は混沌の魔力と火属性魔法の融合技で混沌の炎の爆発を発生させてきたみたいだけど、紅羽が放った『
「『か……『管理者権限・全移動』デスッ!』」
魔法二発撃ったところで《
当然、スロウスは『管理者権限・全移動』を発動して仕切り直してくる。……ただ、これで振り出しに戻った、訳じゃないんだよねぇ。ボクも少しずつデータを集めてきているんだよ?
「禁技時空魔法・
【万物創造】の効果で時空属性の使い捨ての指輪を顕現し、オリジナルの時空魔法の一つを発動する。
「
あらゆる物質やエネルギーを持つ攻撃の無効化という強力無比な効果を持つ《
それに、腕を吹き飛ばしてからも残り続けている時空の歪みも《
さて、もうこれで勝ったもの同然だねぇ。――次で仕留めさせてもらうよ、『怠惰』。
◆
「『――いい加減にするのデス! 早くワタクシに『管理者権限』を渡すのデス! 怠惰、怠惰、怠惰ッ! 怠惰に生き、努力などという無駄の極みを続ける者達を嘲笑う。それこそが、怠惰! 怠惰、怠惰、怠惰ッ! ワタクシは努力などせず唯一神に至る『怠惰』の神! さァ、ワタクシに『管理者権限』を、与えるのデス! 全ては怠惰なる世界のためにィ!』」
「君がボクの『管理者権限』を取ったとしても、そんな何一つ策謀を巡らせる訳でもなく思考放棄の攻撃を続けているようじゃ、他の神に殺されて終わりだと思うけどねぇ。……ボクは創造主じゃない。この世界はハーモナイアに与えられた権利によって作られたものだけど、ハーモナイア一人のものでもなく、この世界に棲む全ての者達のものだと思っている。当然、この世界がハーモナイアの所有物となってしまい、それを許容できなかった君達はハーモナイアからその権利を簒奪した、その気持ちも分からない訳ではない。……結局、ボクはどこまで行っても部外者……いや、部外者の立場を貫こうとしていると言った方が適切かもしれないねぇ。自分のやった罪滅ぼしはするつもりだけど、それ以上のことをするつもりはない。ボクは創造主でもなんでもない、そうあるべきだと思っている、この世界に来てからずっと、今も。この世界は君達の物語だから……でも、もし君達がボク達の物語を害したのなら、結論は変わってくる。ボクやボクの
「『創造主、百合薗圓ッ! ワタクシはアナタを殺して真の神になるのデスッ! お望み通り、ここで終わらせるとしましょう! 《
伸びてくる二千五百本もの不可視の魔手。結局、最後まで芸のないワンパターンな奴だった。
「時間停止魔法-クロック・ロック・ストップ-」
砕け散った指輪代わりの時空属性の使い捨ての指輪を顕現し、オリジナルの時間停止魔法を発動して不可視の魔手全てを停止させる。
後はその魔手全てを
全ての魔手を消し去り完全に時間が停止したスロウスに近づくと、スロウスの身体に触れて魔法を発動した。
「
『オーバーハンドレッドレイド:死の絶対支配者の大迷宮』でラスボスの
この世界では一部の例外を除いて蘇生できない完全な死を与える恐ろしい魔法……の筈なんだけど、
「
スロウスの亡骸に触れて『管理者権限』のデータを抜き去った後、剣士系四次元職の剣帝の奥義を発動して一条、二条、三条、四条――無数に伸びた線状の斬撃が対象を貫く同時にスロウスを一瞬で消滅させる。
これでスロウスは完全に滅んだ……まあ、データのバックアップがあれば復活できる世界だから安心はできないけど。
さて……後は残りの雑魚の殲滅かぁ。ボク抜きでも問題なさそうだけど、一刻も早くくだらないこの首をもがれた蜥蜴との戦いを終わらせるためにもう一仕事しますか。
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