第22話 ウルトラマンティガについて
さて平成テレビシリーズの幕開けとなったこの作品。
既存のウルトラマンとは大きく変更されたデザイン、カラーリング、設定とまさしく新時代のウルトラマンを代表し、今なお絶大な人気を誇るのがこのウルトラマンティガです。
主演はなんとジャニーズアイドルであるV6から長野博さん、主題歌もV6が担当し、ヒロインにはまさかの初代ウルトラマンでハヤタを演じた黒部進さんの娘である吉本多香美さんでした。
そのほかにも素晴らしい俳優陣で迎えたこのウルトラマンティガ。
何より従来と違うのはフォームチェンジという要素、そして超古代の戦士という部分でしょうか。
ティガは三つのモードがあり、基本となるマルチ、力強いパワー、素早いスカイと使い分けて戦う戦士です。さらに今までのM78星雲からやってきた宇宙人という設定ではなく超古代の文明を守っていた戦士でもあります。
実はこの辺り裏設定で、ティガもまたはるかかなたの宇宙からやってきた戦士の一人というものがあります。
これは宇宙人設定というよりはまたべつで、モチーフの一つにクトゥルフ神話ネタがあるのですが、まあこの辺りはおいおい。
すべてがすべてそのネタというわけではありません。
ティガは当初、ピラミッドに隠された石造でした。そこにはティガ以外にも二体の石造があったのですが、それらはよみがえった怪獣によって破壊されてしまいます。実はパワー、スカイのモードはこの破壊された二体の力を受け継いだ……なんて考察もあるのですが、実際は不明です。
さて、そんなティガに変身するのが長野博さんが演じるマドカ・ダイゴ。実は彼は超古代人の血を引いており、巫女ユザレに導かれティガと一体化して戦うことになったのです。
ティガ=ダイゴは古代からよみがえった怪獣や侵略者たちと戦い続けるのですが、その途中で新たなる巨人の存在が発見されました。
それはティガそっくりな巨人でした。そんな巨人像に己の野望を満たすために無理やり一体化する人物が現れます。マサキ・ケイゴという人物で、彼もまた古代人の血をひいていました。
まんまと巨人像と融合を果たしたケイゴですが、彼の邪悪な心と本来であれば光の戦士であったもう一つの巨人像は反発し合い、暴走、ついには悪の戦士イーヴィルティガとなって、ティガと激戦を繰り広げます。
このイーヴィルティガですが、もとは正義の戦士だったという部分が結構受けたのか、実はそれ以降の外伝やゲームでは単なる悪役ではなく、善と悪に苦悩する戦士であったり、ダークヒーロー路線でティガを倒すのは俺だ! 的なノリでティガを助けたり、一部のゲームでは確か仲間にもなりましたね。
そしてティガはなんと初代ウルトラマンとも共演を果たします。
なぜそうなったのか、という部分に関してはぜひとも本編を見てほしいのですが、かなりメタな設定をぶち込んだ愉快な回であり、同時に新旧ヒーローの競演という熱い展開が盛り込まれています。
さてティガは、先にも述べた通りクトゥルフ神話ネタがちょくちょく挟まれています。と言っても怪獣の名称や本拠地の設定にそれらのエッセンスが加わっているといった感じでしょうか。
終盤、なんとティガたちが古代で戦っていた最大の敵、闇が復活を果たすのです。実は今まで出てきた怪獣や宇宙人たちはこの闇が引き寄せていた……なんて設定もあるぐらいです。
その闇は徐々に力を増してゆき、本拠地であるルルイエを浮上させ、そこに眠る邪神ガタノゾーアを復活させるのでした。
そしてガタノゾーアが生み出す闇によって地球が包まれ、それを迎え撃つウルトラマンティガ。
しかし、ティガは強大な邪神の前に倒され、石となってしまい……
地球はどうなってしまうのか、ティガの命運はいかに!?
あの当時、僕は……ティガになっていたんです……みなさんも、そうでしょう?
ということで最終回はかなりぼかしつつ、このティガは本編以降もかなり出番に恵まれていまして、さまざまなシリーズにゲスト出演したり、関連商品も今なお出てるぐらいです。
最近ですとULTRAMANスーツにもなりましたね。
平成を飾るスタート作品。様々な設定を盛り込み、新たなる風を吹き込んだティガ。実はまだまだ語り足りないのですが、ティガはかたりだすともうそれだけで一冊本ができるぐらいの魅力が詰まっています。
なので、みなさん。
みて下さい。
僕とウルトラマン 甘味亭太丸 @kanhutomaru
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