第165話 婚約している彼女を助ける

 次の患者は、片桐治夫32歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

片桐治夫:婚約してる彼女が鬱病になり、会社を半年以上休んでいます。原因は元々、仕事に苦労していましたが。決定的になったのは結婚への話し合いの中で、お金等の価値観が合わず、大きな喧嘩の後から発症し会社にも行けなくなりました。キャパがオーバーしたようです。元々実家暮らしで生活費は入れているようですが、ボーナスは無くなり月収もかなり減り、病院代等であまり余裕が無いみたいです。週末一緒に食事をする時は、ほとんど私が支払っています。お金がないから旅行はいけないと言うので、彼女の交通費の半分とホテルやレンタカー代は私が負担してあげました。滞在中の食費は彼女がほとんど出してくれました。私は彼女の年収の5倍以上はありますが、毎月の生活費など、もっと負担してあげるべきでしょうか。正直、私はお金を払いたくはありませんが私が負担する必要があるのか知りたいです。

渋沢吾郎:結婚するということは、助け合いです。今あなたが助けなくでどうするんですか?あなたは彼女の5倍の収入があるということはあなたには余裕があるということですよね。助けることはできすはずです。ここは生活費など負担してあげるべきです。

片桐治夫:そうですか。そこまでしなきゃダメでしょうか?

渋沢吾郎:こういう時に助けられなければ、この先結婚してもうまくいきません。あなたに結婚する意志があるんですよね。

片桐治夫:はい。あります。

渋沢吾郎:では、助けておげましょう。

片桐治夫:わかりました。そうしようと思います。

 と、片桐治夫は帰っていった。

 夜、吾郎と清子は話した。

渋沢清子:あなたは助けるべきと判断したんだよね。偉いよね。

渋沢吾郎:ここで助けられなければ、その人との結婚はないよな。

渋沢清子:肝心な時に助けてもらえた時って、一生残るんだよね。

渋沢吾郎:そうだよな。だから助けるべきだといったんだが…。

渋沢清子:まあ、私はあなたのやさしさが好きよ。

渋沢吾郎:清子。いつまでも仲良くいような。

渋沢清子:そうだね。今日もハグ大会しようね。

渋沢吾郎:ああ。

 と、今日はお互いハグしてその後Hまで発展して二人は寝た。



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