第67話 イライラの原因

 次の患者は細川由美35歳である。

渋沢吾郎:どうしましたか?

細川由美:はい。子供が言うことをきかなくて困っています。正直イライラが収まりません。

渋沢吾郎:なるほど。いらいらしていることが病気だと思ったわけですね。

細川由美はい。他の病院ではそう言われました。

渋沢吾郎:しかし、子供のしつけで怒ることは普通だと思いますが。

細川由美:ですが、イライラが収まりません。

渋沢吾郎:なるほど。旦那さんとは夜はうまくいっていますか?

細川由美:いえ、我慢しっぱなしです。

渋沢吾郎:いえ、あなたがイライラしているのは子供よりも旦那さんとうまくいかないのが大きな理由に見えますが。

細川由美:ですが、私には普通に暮らしているつもりですが。

渋沢吾郎:なるほど。私には旦那さんとのいらいらで子供に強い当りをして子供が言うことをきかなくてさらにイライラするという悪循環に陥っているように思いますが。

細川由美:なるほど。夫とはうまくいっているつもりでもうまくいっていないのですか?

渋沢吾郎:夫との性行為を我慢しているのではないですか?

細川由美:はい。確かに。

渋沢吾郎:そこが原因だと思いますが・・・。

細川由美:なるほど。

渋沢吾郎:あと、子供のしつけ方も良くないみたいですね。

細川由美:私もそう言われます。

渋沢吾郎:子供の育て方は褒めながら育つ子もいます。また、わがままな子には何かショックな体験で治ります。子供は環境適応能力が必要です。弱い子には強くなること、賢くなることが、重要。あと、何か一つ大きな武器が必要です。また、大きな夢が必要です。子供は夢があればあるほどそれに没頭します。遊びでも構いません遊びが仕事につながることがあります。例えばゲーム会社を作ったりすることです。子供には何か興味を持たせるためにあらゆることを試してみてください。

細川由美:はい。ありがとうございます。

渋沢吾郎:ではこれでいいですね。

細川由美:はい。

 と、細川由美の診察は終わった。そして夜。


渋沢吾郎:なあ、清子。子供が育つには親の関係がうまくいっている事が大事だな。

渋沢清子:うん。あなたとの夜が毎日楽しいし。

渋沢吾郎:で、子供の教育についてどう思う?

渋沢清子:私は、子供が自分の生き方を見つけることが重要だと思う。

渋沢吾郎:その通りだ。今日の清子は冴えてるな。

渋沢清子:私はいつもさえ冴えてるの。

渋沢吾郎:じゃあ、今日も楽しい夜を過ごそうか。

渋沢清子:今日も気持ちよくしてね。

渋沢吾郎:もちろん。

 と、今日の吾郎と清子は楽しく夜を過ごした。


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