第51話 価値観の違い

 今日は日曜日である。休日の吾郎は悩みが書いてある手紙を読んで清子と一緒に返事を書いていた。その中に、ある女の子の手紙を目にした。

女の子:「渋沢先生こんにちは私は今、悩んでいる事があります。友達と私の洋服を会に行ったときなんですが、友達は赤の水玉の服がいいといって、私は横線の入った服がいいといって、そこで払うのは私なのに友達が強引過ぎたせいで喧嘩をしてしまいました。それから仲が悪くなってしまったんですがどうすればいいでしょうか。」

 吾郎は返事を書いた。

渋沢吾郎「相手も仲直りしたいと思っていると思います。勇気をもって相手に、『せっかく買い物に付き合ってくれたのにごめんね。』とでも言ったら向こう側も『こっちも強引過ぎた』といってくると思うのでそういえば仲直りができると思いますがどうでしょうか。」

 その女の子は友達と話し、その友達も、この前の事を誤ったので、友達関係は戻った。吾郎は清子とこのことについて話していた。

渋沢吾郎:清子。今回価値観の違いをうまくまとめる方法はお互いを理解する事だと思うんだ。

渋沢清子:そうね。一人一人個性があるから価値観も違うよね。

渋沢吾郎:そうだよな。清子が一億いたら気持ち悪いからなあ。

渋沢清子:それってどういう意味よ。

と、清子は怒ったそぶりを見せて、吾郎は、

渋沢吾郎:冗談だよ。冗談。価値観が全員同じだったらつまらないなと思っただけだよ。

渋沢清子:話がそれたじゃないのよ。

渋沢吾郎:じゃあ話を戻そう。つまり、一人一人個性があるから自分の知らない世界を教えてもらったり知る事ができたりするんだよね。だから、個性は大事だと思う。

渋沢清子:そうだね。だけど学校は価値観を共通にしようとしている。これで本当に大丈夫なんだろうかね。個性を生かすことによって、その人らしさがでるんだと思うんだけど。

渋沢吾郎:そうだね。国も変わらないよね。自分の価値観と他の国との価値観の違いは文化の違いから起こるんだよね。自分たちだって例外じゃない。生活の違い家庭にとっての文化の違いなんだよね。だから国も個人もお互いを理解しようとすればいいと思うけど。だけど、うまくまとまらないなあ。

渋沢清子:それをうまくまとめたらあなたはソクラテスを超えられそうな気はしないけど。それなりにすごいと思うよ。

渋沢吾郎:悪かったなあ凡人で、どうせ俺は凡人だよ。

渋沢清子:凡人でいいのよ。凡人で。あなたはあなたらしくしていればいいの。私はそこにひかれたの。

渋沢吾郎:かっこいいからじゃないの。

清子は優しく言った。

渋沢清子:バカ。男は顔じゃないの。性格も大事なの。まあ、うちの主人は顔もまあまあで性格もある程度いいし、ま、いいかって感じだね。

渋沢吾郎:清子は本心を話すのが苦手みたいだから許してあげよう。

渋沢清子:なんかその言い方は私が何か隠しているみたいで気になるんだけど。

渋沢吾郎:まあまあ、本心はわかっているからそう気にするな。

渋沢清子:そうね。私もあなたの本心はわかっているから許してあげる。

渋沢吾郎:清子はずるいなあ。

渋沢清子:あなたもずるいわよ。

 吾郎はしんみりとなって、

渋沢吾郎:ずるいもの同士だから付き合えたんだね。きっと。

渋沢清子:どうしたの急に。

渋沢吾郎:愛しているよ。

 清子はこの言葉を聞いたら嬉しくなったのか、

渋沢清子:私も愛しているよ。今日も熱い夜を過ごそうね。

 二人は今夜も熱い夜を過ごした。

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