第35話 精神病患者は馬鹿じゃない
次の患者は池尻光夫35歳である。
渋沢吾郎:今日はどうですか?
池尻光夫:私は精神病患者といわれていますが、決して馬鹿じゃありません。
渋沢吾郎:わかっています。本当の精神病患者は自己分析できませんからね。
池尻光夫:そういってくださるのは渋沢先生だけですよ。
渋沢吾郎:私はなぜそういうのかといえば、精神病と言われている人が、実際にテストで満点を取っていますからね。
池尻光夫:そうなんです。ただ、周りに理解されないからなんです。
渋沢吾郎:頭がよすぎると逆に病人と思われることはよくあります。
池尻光夫:私もそう思います。
渋沢吾郎:アインシュタインも福沢諭吉も精神病だったと言われていたじゃないですか。そして、その病を克服した。人は病になったときこそいろんな人の気持ちがわかるようになるんですよ。
池尻光夫:私もそう思います。
渋沢吾郎:ただ、自画自賛して自意識過剰になって自己満足しないように気をつけなければなりません。そうなると周りが見えなくなります。
池尻光夫:おっしゃるとおりです。
渋沢吾郎:周りが見えなくなったら天は見放してしまうので、十分気をつけてください。
池尻光夫:はい。
渋沢吾郎:今日はこのぐらいでいいでしょうか?
池尻光夫:渋沢先生の意見は本当に本質を突いていますね。まいりました。
渋沢吾郎:では今日はこの辺で。
池尻光夫:ありがとうございました。
池尻光夫は満足して帰っていった。
その夜、吾郎と清子は話をした。
渋沢吾郎:いつも思っていることなんだが、精神病患者は頭が悪いという判断は間違いと思う。実は頭が良すぎて病になる人は数多くいるのが現状だよ。証拠に、精神患者でも資格ととった人もいるからな。
渋沢清子:ホントよね。世間の固定観念は怖いよね。
渋沢吾郎:精神的な病をもつ原因は、人間関係、夢への焦り、恋人ができない,SEXできない、消極的、と、そんな感じだろう。それについてどう思う?
渋沢清子:体への癒しは実は私はSEXであると思ってる。人間関係については、お互いにコミュニケーションをとるしかないと思う。
渋沢吾郎:今日の清子は冴えてるね。
渋沢清子:私はいつもさえてるの
渋沢吾郎:じゃあ、冴えている技を今日はお願いします。
渋沢清子:技を繰り出すのはあなたでしょ。
渋沢吾郎:清子の協力を得手な。
と、2人は今日の夜も楽しんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます