第477話 1月11日(水)細菌について:第2章:細菌と免疫と組織:2-1.免疫系の細胞8

秋山:じゃあ、次行くね。


③ リンパ球の発生

リンパ球は生後、骨髄の中の幹細胞から発生する。すべてのリンパ球はそれぞれの発達段階で特異的な抗体受容体を発現し、成熟細胞としての機能を持つ。リンパ球が分化する組織学的な部位である中枢リンパ組織はすべてのリンパ球が発生する部位を指し、B細胞が成熟する骨髄とT細胞が成熟する胸腺が該当する。

④ リンパ球の抗原曝露の有無による分類

骨髄あるいは胸腺で発生した成熟なリンパ球は二次リンパ組織に遊走し、抗原によって活性化され、さらに増殖分化してエフェクター細胞あるいは記憶細胞になる。骨髄や胸腺で分化したばかりの成熟リンパ球はナイーブリンパ球は機能的にはまだ休眠状態で、抗原によって活性化されると増殖を開始し、機能的にも形態的にも劇的な変化を起こす。ナイーブリンパ球の活性化はいくつかのステップに分けられる。まず新たなタンパク質合成、例えばサイトカイン受容体やサイトカインの合成が起こり、細胞は増殖し抗原に特異的なクローンを形成する。この増殖をクローン拡大とよばれる。増殖と並行して、抗原によって刺激されたリンパ球はエフェクター細胞に分化し、抗原除去するために機能する細胞となる。抗原刺激B細胞、T細胞の前駆細胞の一部は、長らく生存可能な記憶細胞に分化し、再び病原体に暴露された時に速やかに反応するために保存される。ナイーブ、エフェクター、記憶リンパ球はいくつかの機能的ないし形態的な特徴によって区別することができる。

秋山:で、ここで一息つこう。

助平:一息ついてばっかだな。

角田:じゃあ、連続で行きたいのか?

助平:それは疲れる。

佐々木:清彦がまとめてくれたんだ。感謝しなければな。

朝霧:なんか眠くなっちゃったね。

亀山:朝ちゃん起きなさい。

朝霧:ふえー。

角田:すげえ、気の抜けた返事だな。

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