第472話 1月11日(水)細菌について:第2章:細菌と免疫と組織:2-1.免疫系の細胞3

秋山:では、続きを行きます。


2-1-3.単核性貧食細胞

 単核性貧食細胞の中には末梢血中を循環する単球が含まれており、これは、組織に入るとマクロファージになり、さらにその一部は常在マクロファージとなって組織の中に維持されます。胎生期に造血系の前駆細胞から分化します。


・単球とマクロファージの発生

 マクロファージはほぼすべての臓器と結合組織に分布しており、成人では単球/マクロファージ系の細胞はマクロファージころに刺激因子の刺激を受けて、骨髄の前駆細胞から分化します。刺激を受けた前駆細胞は単球へと成熟し末梢血中へ流れていく。そして組織の中、特に炎症を起こしている部位へと入り、マクロファージへと成熟していきます。多くの組織には、長らく組織の中に留まっている常在マクロファージが分布しており、常在マクロファージは卵黄嚢あるいは胎生期の肝臓にある前駆細胞から派生し、各臓器に分布した後、それぞれの臓器に応じてさらに特殊化していきます。その例として、肝臓の洞様血管の中にあるグッパー細胞、肺のマクロファージ、あるいは脳のミクログリアなどが挙げられます。


・マクロファージの機能

 組織マクロファージは自然免疫および獲得免疫においていくつかの重要な機能があります。

① 生体防御におけるマクロファージの主だった機能の中に、病原体を貧食によって捕獲し殺傷することが挙げられます。

② 毒素、組織傷害、血流の途絶、感染による好中球の集積と死滅などによって死んだ宿主の細胞を捕獲し清掃することも機能として備わっている。このような清掃作業は感染や組織傷害の後に引き続いて行われています。死細胞は細胞内の内容物や炎症反応を引き起こすような物質を放出してしまうので、マクロファージはあらかじめそれを除去します。

③ マクロファージは病原体による刺激でいくつかの種類のサイトカインを分泌します。それらのうちいくつかは血管内皮に作用し、単球や他の種類の白血球が血管をすり抜けて感染の場に移動することを補助する。このような過程を経て病原体に対する生体防御がなされる。マクロファージの出すサイトカインには白血球に作用し、感染部位あるいは損害部位への遊走を積極的に支持するものがある。

④ マクロファージはまた、抗原提示細胞としても機能し、抗原タンパク質の一部をT細胞に提示する働きをもつ。この機能はT細胞による免疫応答のエフェクター相において重要な働きをもちます。

⑤ マクロファージは洗ったな血管新生を活性化することで組織傷害からの修復をもたらし、コラーゲンに富む細胞外マトリックスの合成も誘導します。マクロファージから産生されるサイトカインは、さまざまな組織の構成細胞に対して作用します。


マクロファージは好中球と同様に病原体に対して迅速に反応しますが、一方、好中球と

は異なり炎症の起きた場所に長らく生存することが可能で、最終分化したものではなく、炎症部位に遊走したあと、その場で、細胞分裂が可能です。ですので、感染が起きてから数日経った自然免疫の後期において、マクロファージはその効果を発揮することができます。


・マクロファージの受容体及びその活性化

 マクロファージは多様な病原体由来の分子や、感染傷害に伴って出てくる宿主の分子を認識し、活性化されて機能を果たす。


秋山:この辺で息をつこう。

助平:一気に言ったな。

川村:まだ、先は長いの?

神山:コロナをみんなで潰すための勉強よ。

角田:しかし、スゲー勉強量だな。

助平:思わず、ヒーヒー言ってしまうな。

朝霧:私達そんなに年取ってないよ。

亀山:何でそうなるの?

朝霧:だって、ヒーヒーおじいさんとか、ヒーヒーおばあさんとかいるじゃない?

角田:俺たち結婚もしてないのに孫やひ孫やたちがいるのかい。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る