第80話 6月8日(金)ライブの打ち合わせ その3

 今日は朝から話は始まった。学校に行くのに静香ちゃんと待ち合わせていた。

名取:清彦君おはよう。

秋山:静香ちゃんおはよう。ん?静香ちゃん。いい香りがするね。

名取:あ。気がついた?コロンをつけてみたのよ。首筋のところ嗅いでみる?

秋山:うん。

名取:え?清彦君本気?

秋山:え?だって、静香ちゃんが言ったじゃん。

名取:冗談で言ったのよ。でもいいよ。

 と、僕は思わず嗅いでしまった。と、首筋にキスまでしてしまったんだ。

名取:清彦君。ちょっと。私、ドキドキしてきちゃったわよ。すごい大胆よ。

川村:静香。見たわよ。いまの二人の行動。

 そう。この通りで丁度横から助と愛ちゃんがやってきた。

名取:なんでそんなところに愛と助が居るのよ。

助平:だって通学路じゃん。

川村:でも、清彦君ってこんなに大胆だとは思わなかったよ。

秋山:いや、最初は臭いを嗅ぐだけだったんだけど、つい魔がさして。あはははは。

助平:今日の静香ちゃんも臭うの?

名取:え?愛もなんかつけてきたの?

川村:え?つけてきたのは助よ。後ろから。

名取:そうじゃなくてコロンか何か。

川村:そうね。何でしょう。

名取:じゃあ、謎ということで。

川村:え?聞いてよ私のコロン。

秋山:クールミントの香り?

川村:そう?何でわかったの?

秋山:いや、ここまで香りが来たから。

助平:俺も嗅いでみたんだ。でも何でコロンなんかつけてるの?

名取:もちろん誘惑よね。

川村:そうそう。

阿曽部:そして三国志は曹操。

 そう。ここで阿曽部と朝ちゃんがやってきた。

助平:相変わらず阿曽部はオタクだなあ。

阿曽部:いや、歴史家と言ってくれ。

朝霧:そう歴史オタクだよね。

阿曽部:朝ちゃん。何でオタクなんだい?

朝霧:オタクはお宅だから。

助平:確かに家はお宅だけどね・・・・・・。

 ここで、佐々木と美子ちゃんにあった。

佐々木:みんなおはよう。ん?いい臭いがするねえ。

神山:みんなおはよう。私も臭う。

朝霧:え?何もつけてないよ。

名取:つけてるのは、私と愛よ。

佐々木:清彦や助が羨ましい。美子ちゃんって今日はなぜか線香の臭いがするんだよね。

神山:今日の運気アップのアイテムは線香だからね。

 と、レボ部8人は学校に行った。学校ではレボ部の噂があった。

噂A:レボ部は生徒会と衝突したらしいぜ。やばいよな。

噂B:レボ部って暴力性なのかなあ。

川村:ねえ、あんた。暴力性って言わないでちょうだい。生徒会は空手部とボクシング部が私たちに喧嘩を売ったのよ。これは正当防衛よ。

噂B:え?川村さん。聞いてたの?あなたたちやばいわよ。

 また、違うところでも噂がたっていた。

噂C:なんか。レボ部は活動停止になっているらしいぜ。

長崎:そこの「噂C」。レボ部はそうなっていない。

噂C:げ、長崎大魔王が聞いていた。

 と、レボ部は悪い噂を立てられていた。もちろん生徒会によりものである。

名取:なんか悔しいわよね。

川村:静香。今はこらえるのよ。

佐々木:その通り。俺たちは今、ライブに向いて動いているんだから、何も心配はない。この雰囲気は逆転するから。

 そして、放課後、阿曽部の家で打ち合わせの前にライブの題名を決めることになったんだ。

佐々木:えーっ。みんな。まず、決めることはこのライブの題名は何にする?

川村:いつも通り1人づつ言ってみようよ。

助平:さすがアイデアの女王。

 そして、題名を1人づついうことになった。題名は以下の通りです。

 佐々木   今日はレボ部でまるかじり

 助平    1発かますぜライブでライフ

 長崎    レボ部王国ライブ物語

 阿曽部   今日だけはじけるレボ部ライブ

 秋山    今日のレボ部はいかがですライブ

 佐山    山あり谷あり勲風学園レボ部ライブ


 川村    愛と希望のレボリューションライブ

 名取    レボ部のライブメニュウーはいかがです

 神山    レボ部の運気UPライブ

 朝霧    さわやか健やかレボ部ライブ

 前田    笑いと感動のレボ部ライブ

 亀山    Welcme to Rebo Live


 宮下    未来のためのレボ部ライブ

 増田    レボ部の青春面白ライブ

 小山    今日もハッスルレボ部ライブ


佐々木:うーん。どれもこれもなかなかだなあ。

助平:でもこのうちから絞るのは難しいなあ。

朝霧:レモンを絞るのは簡単だけどね。

長崎:朝ちゃん。ボケるねえ。

川村:わたしの直感から言ったら、女性的なテーマが受けそうなのよね。

助平:まあ、愛ちゃんは女性だからね。

川村:いや、そういうことじゃなく、ここで考えることは、伝えたいことは何かということを明確にした方がいいと思って、私は愛と希望というものを持ってきたんだ。あと、友子ちゃんの青春というのもいいなあと思う。久美の笑いと感動もなかなか。

佐々木:なるほど。

名取:もし、仮に愛が言ったことをまとめると、愛と希望の青春物語ライブか笑いと感動の青春ライブかのどっちかになるわね。

秋山:僕は何とかと何とかの青春ライブという感じにしたい。

阿曽部:僕が思うに、実際やることは歌とコントで、愛と希望の笑いと感動青春物語ライブってどう?

助平:おーっ。阿曽部。それだ。それがいい。

長崎:さすが阿曽部。朕が登用しただけある。

佐々木:俺も阿曽部の意見に賛成だなあ。

名取:決まりっぽいね。

佐々木:じゃあ、ライブの題名は「愛と希望の笑いと感動青春物語ライブ」でいい?異論がなければこれで決定だけど反対の人は手を挙げて。

 反対の人はいなかった。

佐々木:じゃあ、題名はこれで決まり。

助平:しかし、相変わらずレボ部の会議はおそろしいほど早く決まるなあ。

佐々木:じゃあ、それぞれ打ち合わせに入ってくれ。

 と、打ち合わせが始まった。ライブの練習の発表は今日はおあずけ。また明日。


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