第173話

男たちは魔王軍が攻めてきたと聞き、恋人や家族を守るために農耕具で武装する者、冒険者を引退していた男たちは武器を手に取り寂れた鎧を着込む者がおり全員、自ずとダンジョンに面している門へと集まっていく。


そこに衛星都市エルノの騎士団と魔法師、そして冒険者ギルドからの派遣された冒険者200人が合流する。カベルは、恐怖で動けないヘポイに変わって陣頭指揮を執ることになっていた。


「勇敢勇者諸君!我々はこれからルグニカを荒らす魔王軍の幹部と戦うことになる。たしかに魔王軍幹部の力は圧倒的だ。だが!我々にも守りたい者、守らねばならぬ者がいる!これは譲れない事実である!今、ここで魔王軍幹部を討ち果たせば世界は平和に一歩近づくだろう。愛する者、育んでいきたい存在が安心して生きていく世界を作ることが出来る!これは好機である!我々は、魔王軍幹部をここで倒そうではないか!」


ウオオオオオオオオオオオオオオオ!


カベルの演説に騎士団だけではなく冒険者や住民達の気勢も上がる。


「進軍!」


カベルの力強い言葉に騎士団と冒険者そして市民からなる義勇軍はダンジョンへ向かった。



それから2時間後、カベルはクサナギが魔王幹部を倒したと報告書をあげていた。ヘポイは報告書の最後に書かれていたダンジョンがしばらく使えなくなった項目を読んだ後に泡を吹いて気絶した。


気絶したヘポイを見たカベルは、カイジン・クサナギがまた衛星都市エルノを救ってくれた事に感謝しつつも泡を吹くほどにヘポイは疲れていたんだなと、明日は休みを取らせたほうがいいなと考えていた。





【後書き】

読んで頂きましてありがとうございます。


コメント、感想、評価ありがとうございます。


小説内容ですが、思ったよりもダンジョン関係の小説分量が増えてしまったので章を追加してしまいました。

何話か幕間を挟んだあとに、本編を進めていきたいと思います。


今日中に本編が書ければいいですね……。


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