第150話
「長老様に聞くワン?」
「それがいいワン!」
長老か……、あまりスプラッタな事はしたくないから話が通じるなら魔法の実験場所を教えてくれるだけでありがたい。
「草薙殿!危険です。彼らは好戦的です!」
レオナが腰からロングソードを抜き出してコボルトに向けるが俺はレオナ達とコボルトの間に割ってはいる。
「待ってください!別に迷宮を攻略しに来た訳ではないのでそんなに喧嘩腰にならなくてもいいじゃないですか!」
「クサナギ様!何を考えているのですか?モンスターですよ?モンスターに情けは必要ないのです」
「これだから貴族様はよ!」
アリーシャもパステルも獲物を構える。そして俺は背後にコボルト達を庇ってるような感じになっていて後ろのコボルト達からはお姉ちゃん大丈夫か?とか加勢するか?とかくぅーんと言う声が聞こえてくる。うーん、とってもカオスだ。
俺は後ろを振り返り
「すいません、長老さんのところに行くのは少し待っててもらえますか?」
と伝える。そしてアリーシャ、レオナ、パステルの方へ向き直る。
「すいません、言語解析魔術で彼らと話が通じたんです。ですから今回は魔法練習がメインだったので無駄な争いをしなくてもいいみたいなので剣を収めて頂けますか?」
俺の言葉に3人とも何を言ってるんだ?と言う表情を見せた。
「クサナギ様、言語解析魔術は習得は容易ですが使ってる最中はずっと魔力が消費されるのです。上位魔法師であっても1分も魔力が持ちません。ですのでそういうのはいいのでそこを退いてください」
いや、魔力量200億あるからね。通常の上位魔法師の200万人分の魔力量あるから……。まあそれを言うことも出来ないのだが、
「もういい、やっぱ貴族のお守りなんてこれだから嫌なんだよ。アリーシャ、レオナ、クサナギの足止めを頼む。その間に私がコボルト3匹を仕留める」
「わかったわ」
「仕方ないですね」
仕方ない、言葉で言って分からないなら体で分からせるしかない!
「コボルトの皆さん、少し離れておいてください」
俺の言葉に3匹とも頷いて離れてくれる。もうめんどくさいな!
体中に魔力をめぐらせていく。魔力は上級魔法師と同等の1万、ステータスは6等分されるから1600くらいだろう。
アリーシャとレオナが剣を収めて俺に掴みかかってくるが、俺のゴッドブローが2人の腹に炸裂しめり込む。2人が一瞬で俺にやられダンジョンの床に崩れ落ちる。
その間に俺の横を潜りぬけたパステルがコボルトを斬ろうと上段からブロードソードを下ろすが俺は腕でブロードソードを防いだ。
「なっ!?」
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