第141話

「ばかな!?」


女騎士が驚いてる間にステータスを解析と……。


class:ルグニカ総督府女騎士

name:パステル

Level33

HP:687

MP:171

STR:14

DEX:17

CON:12

WIS:29

INT:22

CHA:29


それに対して俺のステータスは1万を4つのステータスとHPとMPの計6個でわかってるから平均1700近い。ああ、もうチートだな。さて、どうしたものかな……。とりあえず戦闘格闘漫画ではよくあるデコピンでいいか?俺は女騎士の腕を叩いて体勢を崩すと額にデコピンをした。もちろんかなり手加減をしたが、その場で一回転した後に女騎士は意識を失って倒れこんだ。


それを見ていたグランカスは予想通りという目をしていたが残りの2人の騎士は顔を真っ青にして震えている。うーん、これから旅立ちなのにとても幸先が悪いな……。




仕方ないな。俺は、身体強化魔術を使ったまま空中で一回転して地面に叩きつけられて気絶した女騎士パステルを担ぐと総督府から港までの足である馬車に乗せた。


「グランカスさん、パステルさんは置いて行ってもいいのではありませんか?」


周りの目を気にしながら話しかけるが


「大丈夫だろう?何かあったらヒール使えるだろ?」


「そういうことですの」


つまり何かあればヒール講座をすればいいと言う事ですか。あまり女性にはああいう事はしたくないんだが、精神面では俺の考えは男な事もあって男には遠慮なくヒール講座開けるんだけどなー。

気絶したパステル以外の同行者であるアリーシャとレオナがさっきから震えて近づいてこないんだがどうなることやら。


「それでは行ってまいりますね」


「ああ、くれぐれも穏便に探索しろよ。ほかに探索してる冒険者もいるんだから迷惑かけるんじゃないぞ!」


なんだよ、俺が他人に迷惑かけるような酷い奴に見えるのかよ。


「ええ、私はほかの人に迷惑をかけた事はありませんわ。それでは行ってまいります」


俺はグランカスと言葉を交わし従者へ馬車を港に移動してもらうように伝えると馬車はゆっくりと走り出した。ルグニカ総督府を通り、市場を越えていく10分後度で海上都市ルグニカ南港に到着する。


すぐにグランカスが手配しておいてくれたガレー船に乗車すべく着替えの衣服をアイテムボックス内に詰める。そして金貨200枚のうち180枚を倉庫に入れた後、20枚を腰のベルトに下げていた袋に分けて入れる。

いまの服装は、白の絹の服の上に青く染め上げられた胸当てをつけている。

もちろん冒険は探索でもあるのでスカートではなく、日本風でいえばレギンスのような物をつけている。う……うん。これスカートないと何と言うか落ち着かないんだが……。レオナとアリーシャを見るととても言葉にしたら駄目な服装をしてるし、素直にお、おう……って感じだ。


「クサナギ様はアイテムボックスを使えるのですね?」

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