第99話
ふむ、なかなか楽しめそうだな。ヒールの練習相手になってもらうか。
「分かった、話したくなったらいつでも言ってくれて構わないからな?ヒール!」
足の筋肉組織や神経、骨を学校時代になった本を思い出し魔法を使用する。そうするとあら不思議、怪我をする前の状態になりました。
男はえ?え?え?と納得しない顔をしている。
でも、一回だとヒールが良く分かんないな。仕方ない、彼はきっと頑張ってくれるはずだ。
心を鬼にして男の足を再度踏み砕く。
「ひぎやあああああああああああ」
男の叫びが倉庫内に響き渡るが男の部下はお星さまになったり打ち上げられた魚になったり壁のオブジェクトになったりしてる。
死んではいないが、とてもじゃないがこの回復講座には参加できないだろう。まことに残念だ。
「ヒール!」
「お…お前…ま、まさか……」
男が真っ青な顔してようやく俺がしたい事に気が付いたようだ。
まったく惜しいな、もっと早く気が付けば楽にしてあげたものを……。
そしてまた足を踏み砕く。絶叫が倉庫内に響き渡る。
「ヒール」
そしてまた足を踏み砕く。絶叫が倉庫内に響き渡る。
「ヒール!」
そしてまた足を踏み砕く。絶叫が倉庫内に響き渡る。
「ヒール!」
そしてまた足を踏み砕く。絶叫が倉庫内に響き渡る。
「も、もうやめてください。なんでもぐぎゃああああああああ」
ふむ、何か虫が言ったようだが気のせいだな。まったく中々強情な奴だ。
「ヒールっ!」
「助けてもうたすけぎゃあああああ」
何か聞こえたが最近耳が遠くなっていけないな。
「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」「ヒール」
気が付けば男は疲れて寝てしまっていたようだった。
まったく仕方のないやつだ。
こんなに幸せそうに白目のまま涎を垂らしてまで寝るなんて日本だったら解雇ものだぞ?
「おい、起きろ」
男は俺を見た瞬間、失禁し気絶をした。
酷い奴だ。美少女の顔を見て気絶するなんてもうすこしデリカシーと言いのを持ってもらいたいものだな。
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