第二十二話 家相・土地相
人が暮らす環境には家相・土地相というものが存在する。只の迷信と侮ると大変なことになることを覚えておいても損はないだろう。
とある家が道路拡張により土地の一部を自治体に売却した。土地は思いの外高く売れたが、それにより家の土地相が大きく変わってしまった。
途端に住人を不幸が襲う。初めは体調不良、家族の一人が緊急入院し他界。残された家族も急病、事故、事件と共通性の無い原因で逝去。新築だった家は血縁が跡絶え、親類がその管理を行っている。
もう一つの事例。家相や土地相を知らない者が新築の家を建てた。良からぬ方角に良からぬ配置に水回り、寝室、階段を配置した。
極め付けは、『姫金神』のいる方角に大きく手を加えたこと。植物を根本から切り倒し、コンクリートで固めた。
土地相を知るものはそれを恐れていたが、建築が終わって僅か数ヵ月で家族全員他界。やはり原因に共通性はなかった。
似たような話は後を絶たない。磁場の異常、龍脈の乱れなどとも言われているものの原因は不明である。
ともかく、土地に手を加える時は『金神』『土公神』などの言葉を頭の隅に入れておくことをお勧めする。
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