読んでいる本 20210403現在

□読み方

・本のタイトル(作者/出版社)。入手方法。

 読んでいる動機などのコメント

□OUT/IN:OUTは読み終えた、読むのをやめた本。INは新しく読みはじめた本

□電子書籍/紙:現在読んでいる本



■OUT


・歴史 上(トゥキュディデス/ちくま学術文庫)

読んだ自分をほめたくなったのは、ジョイスの「ユリシーズ」以来である。

後半に、スパルタの将軍であるブラシダスの活躍が描かれるまで、事実の羅列でつらかった。

主人公を立てたり、個人に焦点をあてたほうが、文章は読みやすくなるのを再認識した。

毎日こつこつ読んでいたが、購入したのが2017年なので、途中の放置期間を含めて、4年かけて読んだことになる。


『古代ギリシア人は黙読ということを知らなかった。独りで読む時も音読をした』(位置№6615)

これは本当の話かね。

どういうことなのかよくわからない。

これでは、長時間の読書が難しいように思う。

健康のためには、そちらのほうがよいが。


『彼らは先行きの安全を考慮することなく、ただ不確実な希望的観測にのみ頼って事態を判断したが、これも人間の常とするところで、人は欲望には盲となって望みにかまけてしまって、知性を頼りに好まないことでも受け入れるという態度をとらないものなのである』(位置№5868)

人間の本質のひとつを指摘した言葉だが、カエサルも「内乱記」の中で同じようなことを書いている。

彼は「歴史」をまちがいなく読んでいたが、この本から学んだのかもしれない。


■IN


・優雅で感傷的な日本野球(高橋源一郎/河出文庫)。Amazon。

再読。よくこの作品を出版したものだと思うし、今も電子版で読めるようにしているのもすごい。

この文庫の装丁が、読んできた本の中でいちばん好き。



〇電子書籍


・「ルビ付き+なし版 口語訳(旧約聖書+新約聖書)+文語訳(旧約聖書+新約聖書)+聖書地図」(日本聖書協会/サキ出版)。百円か無料だった記憶。

読み終えるまでの平均的な時間は408時間52分とのこと。一日一時間で一年。


・吾輩は猫である(夏目漱石/青空文庫)。Amazon。

再再読ぐらい。日本が世界に誇るモダニズム文学の傑作。なにより単純におもしろい


・優雅で感傷的な日本野球(高橋源一郎/河出文庫)。Amazon。

再読。よくこの作品を出版したものだと思うし、今も電子版で読めるようにしているのもすごい。

この文庫の装丁が、読んできた本の中でいちばん好き。


・坂口安吾全集・444作品⇒一冊(坂口安吾全集・出版委員会)

再ダウンロード。現在の読了率は2%。


・ショージ君のぐうたら旅行(東海林さだお/文藝春秋)。Amazon。

高島俊男さんが文章を褒めていたので。Kindleで読める作品が少ない。


・文人悪食(嵐山光三郎/新潮文庫)。Amazon。

私的読食録(堀江敏幸・角田光代/新潮文庫)で紹介されていて、再読することに。


・三行で撃つ〈善く、生きる〉ための文章塾(近藤廉太郎/CCCメディアハウス)。

文章の上手い人が薦めていたので。自分の頭の中のものを言葉にするのは難しい。


・新釈 走れメロス 他四篇(森見登美彦/角川文庫)。Amazon。

「桜の森の満開の下」を読みたくなったので再読。森見の中でいちばん好き。


・人生の短さについて 他2篇(セネカ/光文社古典新訳文庫)。Amazon。

読んだことがあるかもしれないが、Prime Readingで無料で読めるので。


〇紙


・山川詳説世界史図録(山川出版社)

この図録を持って過去にタイムスリップする話を作れば、けっこうおもしろいと思う

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