第12話 パラレルワールドの人造人間
「…私たち、エルフや、ファンタージエンの妖精たちは、この世界が全世界で、別の次元とか全く違う法則とか時間軸、空間軸のもとにある別世界とかは想像の外ですが、エルフの長老や魔法大学の偉い学者たちの豊富な識見やら深遠な考察の総合によると、単なるイマジネーションではなく、現実に様々な「異世界との連絡」の形跡は科学的に確認されているそうなのです。つまり、「この世界以外のどこか、別天地。全くの別世界」それは存在する!…だとしたら、それは一体どのようなものなのでしょう?…」
まず、introduceに、こう書いてみました。
「アタシはこの王国のプリンセスで、極めつけの才女、鬼才、白魔法の申し子、そういう名声を恣にしていて、不自由の無い暮らし、境遇だけど…」
独りごちた。
「そういう平和が永久に続くとは限らない。世の中には色々な人や物、事があるし、アタシには自分の心の中ですら隅々まで理解しているという自信すらない。これからの世界がどうなっていくか、皆の運命とか幸福を守護していくための統一者の王族として、いかに考え行動していくべきか、考えなければならない事が多すぎる…」
「今は小説の執筆は単なる趣味で、自分にとっての意味も曖昧だけど…そう、書くことやそして生きる事自体の意味を見つけるため、そういうもっと本質的で根源的な営みにして行かないと…だからルーティンワークに堕してしまったら意味がない。挑戦し続けないと!」
王国一の「閨秀」のより深い「文学へのアンガジュマン」の決意表明でした。
そうして、このヌーベル・アンチ・ロマン風の叙事詩も、いよいよ佳境へと突入していくのでした。
「続く」
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