これはとても面白いです。
「サイトトップに変なタイトル載ってるな~」
と思ってクリックし、
「またゲームの世界に行っちゃったか~」
というのが読み始めた当初の感想でしたが、読み進めるうちに、
「これ、そこいらのゲーム転生と違う。めっちゃ面白い!」
に心象が変わってゆきました。
ギャルゲーの攻略対象ですらなく、嫌われ者の敵役に転生した主人公。
死亡フラグを回避しつつ、自己満足のために奔走する日々。
そうこうしているうちに周囲の反応も、自分の容姿も現世で知っているものと変わって……という感じで話は進みます。
物語の構成、伏線の回収方法には目を見張るものがあり、少し乱暴な主人公の口調も、解ってしまえば「なるほど」と納得できる筆力の高さ。
そして何と言っても、物語は二転三転するのに、最後まで読み手を裏切らない流れがノンストレス。
毎日、更新されるのが楽しみでした。
ぜひ皆さんも読んでみてください。
評価が初めてで、間違えて★ひとつ(★みっつのつもりでした)で評価してしまったので、お詫びかたがた、レビューさせていただきます。
作者様には本当に面白い物語、ありがとうございました。
物語にスキがなく、とりわけエンドがスッキリしていて、しかも余韻を残すというこれ以上もない終わり方であったことに衝撃を受けております。
そして、この物語はフィオーリだけではなく、エルリーゼの中の人、不動新人の救いの物語ではなかったかと感じております。
内心での新人の悪態が最初に比べると徐々に減っていき、周囲にも目を向けるようになる。さらに現実でも動き出すのは、最初の新人ではありえない行動でしょう。
引きこもりも自分のためではなく、周囲のためのもの(必要とあれば手を貸すつもり)になっていくのも新人の進歩だと思っております。
物語ではありますが、エルリーゼ(=新人)の安らぎ、できればレイラやアレクシアの平穏が続くことを祈っております。
PS)作者様に余力と気分がありましたら、その後のストーリー、あるいは玉亀が現世で紡ぐ元語りをお書きいただければ。