超絶ブサイクの僕には、絶対ラブコメは訪れないと思っていた

　平凡な毎日を送っていた少年――だいき。
　彼には2人の幼馴染が居た。
　高校でもモテモテの女の子に、モデル兼高校生のイケメン。
　
　しかしその優しい日常は―――一瞬にして壊れてしまう。
　
　ある日、幼馴染の美緒がだいきを呼び出し、衝撃の事実を明かす。

「だいき‥‥‥実は私、あと1年しか生きられないの」

　だいきは余命１年の美緒の為に何が出来るか考え、そしてついにある方法を手に入れたのだ。

【命分け】
　　〔自らの”命”を譲渡し、対象の体のありとあらゆる病を癒す。ただし使用した者は、今まで接触した人間の記憶から”存在”を消される。〕
　
　だいきは迷った末に使うと事を決心した。
　しかしこの方法にはある致命的欠陥があり―――。