第14話 設定を別の場面に移す。

 設定を別の場面に移す。

 私の尊敬する作家、シドニィ・シェルダン先生の話です。


 日本語へ超訳したアカデミー出版の天馬龍行先生も卓越した技量をお持ちですが、このお二方は創作の分野において並大抵じゃない力量をお持ちです。


 もしも私に投げ打つだけの私財があり、自費出版できる程の余力がある

のなら、私はアカデミー出版の天馬龍行先生に、超訳、編集をしていただきたいなと思っています。それが私の夢であり、唯一の願望です。


 今でこそ、シドニィ・シェルダン先生、天馬龍行先生を知らないセルパブ作家も多いと思いますが、当時のパンデミックは、それはもう言葉では語れないくらいの衝撃があり、流行の先端を行ってました。


 シドニィ・シェルダン先生が、3人称、神視点をお持ちのことは先程、詳しく触れましたが、シドニィ・シェルダン先生は、章ごとに、設定場面を変えることでも有名でした。


 特に場面が、イスタンブールから、パプアニューギニア、イタリアのミラノへ飛んだり、全世界に舞台が移行するのが特徴的で、テレビドラマの裏側を描いたり、医学の分野に踏み入れたり、脚本家の裏側を綴ったり、これが彼にしか書けない持ち味の部分となり、光っていた。


 読者は作家と共に、全世界を旅しているような、観光旅行をしているような気分を味わい、その中で小説を楽しむことで小説の世界を堪能しました。


 これだけ広大なスケールで登場人物のコマを動かすことができる人物は、彼を置いて、他にいないんじゃないのかなって思いますね。


 あれから時代は幾つも巡りましたが、シドニィ・シェルダン先生を超える作家には未だ巡り会っていないのが現状です。


 それに比べると、村上春樹は小ぶりに感じますし、例えるなら、映画のゴッドファーザー、映画、タイタニック級の物書きが、シドニィ・シェルダン先生のような気がします。


 もしも小説の中で話題に困るようなら、そこでひとまず章を終え、別の場面に設定を移動するのも有効だと思います。


 舞台は熱海殺人事件のような、こじんまりした設定のものでも何も問題はないわけですが、なるべくなら日本全土を駆け巡るような、壮大で、色々な景色を味わえるものがいいように思いますね。


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る