C-LOVERS

作者 佑佳

再起と再生と前進の物語

  • ★★★ Excellent!!!

人は、それぞれが“舞台”の上に立っているのだと思います。それを彼らは教えてくれました。

他者に『本音』を告げることの恐怖
他者に『本音』が理解されないことの恐怖、伝わらないことへの歯痒さ、そして孤独感。

だがしかし。
他者を理解するためには自分から手を差しのべていかなくては。相手にばかり求めてはいけないですね。自分から歩み寄らなくては、相手も受け入れてはくれないでしょう。

彼らはそれぞれが心に傷やつかえ、トラウマを抱えていましたが、互いに出会い、触れ合うことでゆっくり時間をかけてそれらを癒してきました。

自分のことを万人に理解されずとも、大事な一人に理解して貰えたなら、これほどの安らぎと幸せはないことでしょう。

この世界で、誰か一人でもあなたを見てくれる人がいますように。そんな願いを感じる作品だと思いました。
そして足踏みし続ける私の背中を押してくれる作品でした。前進すること、なにかに一生懸命になることに、周囲からの通せんぼがあるとしても、“大切に思う気持ち”は欠く必要がないと思いました。

自然に涙が零れたのも、佑佳さんの想いによる執筆が成せる技だと思います。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

その他のおすすめレビュー

白珠ゆうりさんの他のおすすめレビュー 64