第107話 とある日のソーラ様号

「食事の用意が出来ましたよ~」


「待ってました! 今日の夕食もプルプルだよね? 色は何色かな~?」


「ソーラはホントにプルプル好きだニャ」


「ただの宇宙食ですのに、よく飽きませんわね」


「だって好きなものは好きなんだもん。さてさて今日のプルプルは……あれ? なんだか湯気が出てる?」


「そうです! 今日のプルプルは……“超熱々ホットホットプルプル”なのです!」


「「「超熱々ホットホットプルプル!?」」」


「もの凄く熱いプルプルなのですよ」


「もの凄く熱イ……どれくらい熱いのかナ?」


「ちょっと服に染みただけで、服を着ていられないくらい熱いそうです」


「それは……恐ろしいプルプルですわね」


「さて皆さん、早速食べてみましょ──へくちっ!」


 プヨンッ! プヨンッ!


「大変ですわ! チコタンのくしゃみの衝撃で、プルプルが飛び出しましたわ!」


「そこら中を跳ね回ってるニャ! 無重力だから全然止まらないヨ!」


「早くつかまえよう! 顔にでも当たったら大変だよ」


「ではワタクシのダークマターで──あっふぅ!?」


 プヨンッ!


「ニャ! エルリンの胸に乗っかっちゃったニャ!」


「熱っつうぅ!? 熱いですわぁ~!!」


「エルリン、大丈ぶぴゃあっ!?」


「うニャ!? ソーラが鼻血を吹いちゃったニャ!」


「あぶぶぶっ……」


「エルリン、こんなところで服を脱がないでください! エルリンの裸なんて見たら、ソーラは鼻血多量で死んでしまいます!


「だって! ものすっごく熱いのですわ!!」


「何か冷やすものでモ……ニャフゥ!?」


 プヨンッ!


「あらっ、今度はミィシャンの胸に乗っちゃいましたわ!」


「熱っついニャ~! ニャウニャウゥ!?」


「ミィシャンちょっと待っぶぴゃあっ!?」


「ミィシャンも、こんなところで服を脱がないでください! ソーラを殺す気ですか!!」


「だってナ! ものすっごく熱すぎだニャ!!」


「二人とも、少しは恥じらいを……ひゃぅっ」


 プニュッ……。


「ニャ! 今度はチコタンの胸ニ……乗ってないナ……」


「チコタン……その……胸が薄くてよかったですわね」


「乗っかっちゃってたら、今頃は熱くて服を着ていられないニャ」


「ペッタンコで悪かったですね! ぷんっ!」


「大丈夫だよチコタン! ペッタンコでも私は大好き──あっぶぅ!?」


 プヨンッ!


「「「プルプルが! ソーラの顔面に!!」」」


「熱っつうぅぅ~いっ!?」


 こうして、ドタバタ愉快なソーラ達の、宇宙の旅は続くのだった。

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