第四四〇回 サタデーナイト。お星様の下で。
――繋がる糸。それは網のように繋がる。縁も辿れば、それに例えられると思うの。
ベランダとも呼ばれるビッグなウインドウの向こう側。そこからお星様の世界に浸るのなら、ロマンチックにバルコニーと呼んで良いと思うの。カランコロンと音も立てる。
そしてケロケロと奏でる……
ケロリンも、もう近しの湿度。思えば本年は、少なくとも去年と比べて、雨音奏でる日が多かったと思える。梅雨入り、少し早めになりそうな勢いと、僕にはそう思えるの。
それこそが夏の扉。
だから、バルコニーなの。サラサラと流れる風が髪を通るの。石鹸の香りが追い風ともなる。水色の水玉模様のパジャマに、心地よく靡く黄色のカーディガン。
今日も毎日更新。執筆途上で……
脳内が真っ白になって寝落ちして、先程も先程、目覚めの熱いシャワーのちに、この場にいる。執筆再開の前に少しばかりの戦士の休息。同じお星様の下でね、
――
場所は違う場所で、歩けば届く距離でも離れた場所だから、その情報。天体観測を行う時間は予め知っていた……というわけではないけれど、もっとタイムリーな方法。
つまりは、繋がる糸……
網状の無色透明な糸。それがネットで、光の速さを誇る通信力。
スマホで、繋がる可奈と。言葉と言葉のキャッチボール。高速のキャッチボールとなるから、緑色に光るビームのガンプレイを連想する。脳内ではイメージも。
線で繋いだのなら、
お星様がグループを組んで、星座と成すの。
それは縁するお星様の、集大成とも思える。
今宵の可奈と僕は、ロマンチックにも天体観測を嗜むの。お星様がキラキラだから。
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