第四〇六回 ウフフ、企んじゃったの。
――お話は続くの。エイプリールから始まる薔薇色の奇蹟。……この章のタイトルだけれど、実はね……少しばかり間違えちゃったの。本当はエイプリールフール。
四月一日だけのお話だったの。
この続きは、
「太郎君、ごめんね」
「気にするなって。こうして
……と言ってくれるのだけれど、折角のムードが。結局は走るゼロ系。回る機関車も見せ場ができて、尚且つドクターイエローとの夢のコラボレーションを公開する運びに。
「千佳、駅とか情景とかは作らないのか?」
「うん、走ってるの見るだけで。それに、
「……まあ、得意はそれぞれだしな。同じ模型でも対照的に静と動か。千佳が動なら梨花お姉は静か。それも面白いな。この間のKACのように二人がコラボしたもの見たいな」
と、言ったのだ。
コラボ……
なら、お願いしてみよう。今はちょうど春休みだし。……それに、まだ四月一日。
シンデレラのお時間にもなってないから、エイプリールフールの魔法に罹ったままだから、夢のコラボも実現しそうなの。僕にそう思わせたのは……或いは、決意できたのは、
今朝のコメント。
……とある小説サイトの『書くと読む』の。
いつも応援を頂いている双子のお兄様たちの、ささやかなご希望。なら、エイプリールなだけに『四月の四角関係』を、企てようと……そんなことが脳裏を過った。
それは、今宵もまた、僕は枕を持参して、梨花のお部屋を訪ねる。きっと他の子には真似できない僕らの関係。同じ女の子なのに、梨花と一緒に同じベッドで寝るの。
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