第三八六回 今日という長い一日は、銀河の通信へと至るの。
――そっとしてくれた。あの後の……興奮にも似た得体の知れない感情。
それを抑えるためにも僕は大人しく無口になって、芸術棟の一階で……濡れて汚れた制服と下着も、備え付けの乾燥機付き洗濯機に入れて、浴室というよりもシャワールームで流す。上と下からの涙も、そして怖かったという感情も……でも、事実は流さない。
カッコ悪い先輩だけれど、
弟みたいに可愛い後輩を、自分なりに守りたかったから。
それはジャッジメント集団の、題して『ウメチカ・ファイブ』の一員として強くなりたいから。「何でこんな無茶したの?」って……
この仕切りの向こうできっと……
いやいや三階の小部屋。風当たりの良い場所で、お話しているのかもしれない。お空が青くなった午後三時の日差しの中を。オンラインによって報告も交えながら、せっちゃんと
――影の顧問の正体。
今まで触れなかったことだけれど、整然と存在しているということ。
美人タイプではなく、キュートなタイプ。
腕力は強いそうなの。僕のお母さんがそう言っていた。そして間違いなく、この次の芸術部顧問は必至。……そう、陰ながらの生徒会も兼任で。裏も表も芸術部だ。
そしてお話は、とある場面へと繋がるの。
ネットを駆使する銀河通信。それは可奈が考えたアイディア。お星様が大好きでプラネタリウムが大好きな可奈らしいアイディア。――三が六つ揃う時、その企画は発動する。
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