第三八二回 ……導かれ、それとも。
色々と、整理したいことが山積み。今日一日で、僕のキャパを越えていた。
今宵は、夢の中に出てきそうな過去。……そして、歪んだその映像。
モノクロのイメージ。だけどきっと、カラフルな夢の架け橋の映像。
そんな気がする。
――今も持続している。僕のこのお部屋で。
PCは起動する。打ち込む『書くと読む』……毎日更新が途切れないようにと。そのために僕は強くなる。辛いことがあっても、悲しいことがあっても、僕は綴る。
それにしても今日は、なぜ瑞希先生が来られたのだろう? 僕が知っている限りの約束も、覚えもなくて、バッタリ会ったのも偶然の出来事だった。……でも、その偶然のお陰で、
彼の体に残っていた傷跡は、やはり火傷で……
この先は、まだオブラートに包んでいるの。追及するそうだ学園側も。
瑞希先生はあの後、怜央君のクラスの担任にお話をしに保健室を出たけれど、実のところは乗り込んで行ったに近い。それが証拠に、
今はもう弥生。瑞希先生は、これから産休する令子先生に挨拶も兼ねて、学園を訪れたという。だから芸術棟の付近にいたのだ。――でも、目的は変わる。
春から怜央君の担任になると。そして芸術部の顧問になると、校長室にも乗り込み、訴えたという。芸術部は、これから怜央君が正式に入部する場所。……だからだ。
――そして得る情報。
少しでもあるそうだ。怜央君に身に何が起こったのか? そして、彼が帰宅部ではなくて、水泳部に所属していたことが明らかとなった。そこで、何かが起きていた。
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