第七十五回 Gに習って横並びの大行進! 次は僕らのステージだ!


 ――思えば、このエッセイも七十五回を迎える。そこでイメージしたのが、……どうしても、このサブタイトルになってしまった。これって、お母さん世代だよね?



 まあまあまあまあ、それだけお母さんとはきっと、色んなお話をしてきて、遠い記憶の彼方に……素敵な思い出もあったと思うの。辛いことばかりのように思えた一年前までの僕だけど、本当は何割かの……ううん、ハーフかもしれない程の楽しいこともあって、隠れていただけかもしれない。ほんの一部の鬱展開のために、僕自身が鬱……に操られ、僕は僕が思っている程、悲劇のヒロインなんかではない! 太郎たろう君が言うの。


 ――涙なんか似合わない。

 千佳ちかに似合うのは、向日葵みたいな笑顔! ……なんだって。


 明るい未来。


 次のステージは、きっと明るい。もう明るいことしかないでしょう! と云々……


 と、その前にね、


 ――パクパクマンの続き。もちろんリアルな方で、たこ焼きを食す食する。ムード的には二人で一皿の……その筈だったのだけど、う~む、何か違う。



「千佳、さっきからお前は……そんなに早食い競争に出たいのか?」


「太郎君こそ、出たいの?」


「そうじゃなくて、千佳がバクバク食べるからだろ?」


「そんなこと言ったって、太郎君がバクバク食べるから……」


 あれ? どっちが先だったっけ? それより、もうなくなっちゃった……

 たこ焼き。すると、


 ちゅっ!


 ええっ? 唇重なっちゃった。太郎君の唇が、ぼ、僕の唇に……


「あー見ちゃった!」と何処からか? ガサッという音とともに梨花の声がこだました。

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