第七十回 きっと結成前日! 五月晴れのUTペア。
――もう皐月、そして僕は五月晴れの日々を待ち侘びている。
君に、
あの日、君が言っていた。
「今度はゆっくり会いたい」と。それから「君が教えてくれた『
「二人で楽しんどいで」
……だったの。せっかくゲーム機の『パクパクマン』だってあるのに、僕は格ゲーまたは℮スポーツ専門だけど、可奈が自粛規制の前、つまりは『ひなまつり』の前まで、楽しそうにプレーしていたのに、梨花はあっさりと、その一言で片付けてしまった。
……で、コソコソッと僕の耳元、
「梨花はな、
俺たちに気を使ってくれたんだよ。二人だけのデートをな……」
と、
「ちょ、おま……そんな目で、しかも上目遣いで、俺を見るなよ」
赤面晒し、もう一名追加の瞬間だ。――だって、僕よりも多分……十センチ以上も高い太郎君の顔を見るのに、どうしても上目遣いになっちゃうの。恥ずかしいけど、僕の顔をもっと見てほしい。そして、もうすぐ……ウメチカも僕の氏名も、頭文字は……ローマ字ならば
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