第二十九回 シンプルに三か所物語。
――そして、その結末とは?
それはエッセイに書き記す途上……思えば、そう。二都物語ならぬ、三か所物語。
使用ソフトは……
――なぜなら
舞台は……僕のお家。なになに、どうしたの? との表情を浮かべるお母さんを尻目とし、僕も頭数に含める三か所を共にした五人は、購入したPS4・5を設置する。僕のお家の中にある、それも僕のお部屋。可奈の指示の通りに、二人のパパが設置する。
僕は梨花と茫然と見守るのだが、その一部始終……それは、お母さんも同じで、目の当たりには二人のパパという、本当にあり得ないと思われていた共同作業。それを仕切るのは可奈……まるで現場監督。そしてOL! 店員さんとのトークを脳内に宿した可奈は華麗に、無駄なく、要領よくの名のもとに設定を済ます。
……まるでそれが当たり前のように、「できたよ、二人ともプレイしてみて」と言うのだ。その二人とは僕、そして梨花……って、ゲーム得意なの? と思いながらも、
レッツプレイ!
言葉を交わす間もなく、ゲームは開始された。……そのゲームとは『格ゲー』
可奈がDLしたソフトは、略さなければ『格闘ゲーム』……そしてその名は、その一時間前まで梨花が連呼していた『Eスポ』にも使われているソフトと同じもので『ヒーロストリート・2020』というものだ。キャラは『JKのヨーヨー使い』で、ピンクとイエローの色違い。双子なだけに同キャラ対決……ピンクは梨花、イエローは僕で、各々のイメージカラーを使用。二人のパパ、お母さん、可奈が見守る中で、プレイ開始だ。
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