14話 ワンダーナイトを殺しまくろう。

 14話 ワンダーナイトを殺しまくろう。


 翌日は講義が『休み』の日であり、

 朝から晩まで完全な自由時間となっていた。

 ちなみに、休みは今日と明日で2連。


 ゲンは、いろいろ悩んだ結果、


「今日の午前中は、チョコネコでモンスターを狩りまくって、素材とラムドカード強化……午後は、集めた素材でアイテム作成をしようかな。明日の休みのスケジュールは……また明日考えよう」


 おおざっぱなスケジュールをたてると、

 さっそく『チョコネコのもっと不思議な館』へと向かゲン。


 特に邪魔が入ることもなく、

 スムーズに目的地にたどり着くと、

 さっそく、チョコネコのもっと不思議な館の内部へと足を踏み入れる。


 すると、前回とまったく同じフロアに出て、

 そして、


「またワンダーナイト……もしかして、フロアも配置も固定か? ……そんなザマでよく『もっと不思議』を名乗れたな。『もっと不思議』ってのはなぁ、もっと不思議な構造になっているんだよ、ボケが」


 と、奇妙なことを口走りながら、

 ゲンは剣を抜き、


「まあ、こっちの方が助かるけどな。『倒して、出て、倒して、出て』を繰り返して、お前を俺のラムドカードにしてやる」


 そう言いつつ、

 ゲンは、ラムドゴブリンとラムドキマイラを召喚する。


 昨日の戦闘で『多少は強化されている』のと、

 ワンダーナイトと戦うのは二回目で『勝手がわかっている』という事もあって、

 昨日は倒すまで15分かかった相手に、

 今日は10分で勝つことに成功した。


「動きがワンパターンだから、慣れれば楽勝だな」


 ワンダーナイトは決して弱いモンスターではないのだが、

 これまでの人生で『基礎』をしっかりと固めてきたゲンにとっては、

 さほど強敵ではなかった。


「ドロップアイテムもゲットっと……今回は、なんか『鉄っぽい石』……まあ、たぶん、そこそこいい素材なんだろう」


 そう言いながら、アイテムボックスにしまいつつ、

 自分自身のコンディションを確認する。


「ん……精神的にも体力的にも、全然余裕だな……」


 ラムドカードの様子も確認しておく。

 ラムドゴブリンとラムドキマイラは、

 損傷が激しくとも、30分~1時間ほどで、体力と魔力が全回復する。


 今回の戦闘では、以前と違い、立ち回りがしっかりしていたので、

 魔力も体力もさほど消費していなかった。


 これならば、余裕で連戦にもたえられそう。


 ちなみに、レベルもちょっと上がっている。

 相変わらず、ステータスの伸びは低いが、

 ラムドゴブリンのラムドカードレベルが7になったことで、

 ラムドゴブリンの『闇球』のランクが2に上がった。


「ランク2になったことで、消費MPが少し減って、3発ほど連射できるようになったか……なかなかの成長だな」


 ラムドカードだけではなく、

 ゲンも成長している。

 ワンダーナイトという、それなりの強敵と戦うことで、

 どんどん努力ポイントを稼げている。


 自身もオプションも、着実に強くなっていくゲン。


「よし、このまま、ワンダーナイトを8体連続で狩って、ワンダーナイトを俺のラムドカードにしてやる」


 決意すると、ゲンは、扉の外にでる。

 そして、すぐに中へと戻ると、

 当然のように、またワンダーナイトが復活して襲い掛かってきた。

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