融合。

融合。


(ともに切磋琢磨し、その『輝く天の向こう』を目指せば、いつか……このオレも……)


 辿りつけるかもしれない、と思った。

 ワクワクした。

 未来が、燦然と輝く。


(このガキと共に歩んだ道の果てに――『神の剣』となったオレがいる……)


 理解すると同時に、

 フッキは、『主』の慈悲に気付いた。


 主は『主自身の欲望』のため――『ゼンを磨くための一環』として『フッキを利用する』と言った。

 それは、決して嘘ではないが、しかし、『全て』ではなかった。


(主は……オレを導いてくださっている……)


 ようやく気付く。

 ゼンの件だけではない。

 最初からずっと、主は、フッキという個の道標になってくれていた。


 暗闇の中で、迷わぬように、光になってくださった。

 もったいなくも、手を差し伸べてくださった。


(ああ……主よ……この上なく尊き主よ……オレは、オレは……)


 洪水のような歓喜の中で打ち震える。

 そして、同時に想う。


(オレも、このガキも、主を飾る宝石となれる原石……そして、主は、オレとこのガキが、主を飾る日を待ち望んでくださっている)


 恩寵を受けるだけいい訳がない。

 主の望みこそが、フッキが望む全て。


(――辿り着かなければならない。主の望みを叶えなければいけない。そのために必要な事はすべて積む……足踏みは許されない……)


 自分が背負っている権利と義務と責任の重さを再認識する。

 ゼンという可能性を知った事で、限界に達していたはずの忠誠心が、さらに、爆発的に上昇した。

 フッキの中に宿った『神』が、休むことなく、等身大に近づいていく。



「ゼン」


「あん? ……なんだよ」


「宣言しろ」


「……は? なにを?」


「心を賭して、『高み』を目指し続けると……『果てなき道の向こうに至ってみせる』と、その魂魄に誓いを立てろ」


「……」


 ゼンは、フッキの想いを量り切ることができず、だから、一瞬だけ逡巡したが、


「……誓いなんか立てねぇよ。余白はもうない」


 そんなゼンの言葉に、フッキは、黙って耳を傾ける。


「俺は、『もう二度と逃げない』と決めてここにきた。目一杯の覚悟を自分につきつけて、その結果として、俺は、今、ここに立っている。これ以上はない。――これから先、俺は、永遠に『今日以上の俺』で在り続ける」


「お前の覚悟、確かに聞き届けた」


 言って、フッキは、右手の掌をゼンに向けて、


「これより、オレは、お前の剣。果てなき道を共に行く同志。お前が折れない限り、オレは、お前の『力』で在り続ける」


 宣言が終わると同時、

 フッキの体は、緑の粒子となって、ゼンの中へと溶けていった。


 ハイドラ・セイバーフッキ・ミラージュは、

 サブシステムとして、

 アスラ・エグゾギア‐システムと融合する。


 再構築されていく。



 導きの光が晴れた時、

 そこには、一人の、狂気を纏う英雄が立っていた。






000000000000000000000000000000000000000


 フッキと融合時。



 名前『アスドラ・ゼッキ・ミラージュ』



 メインクラス『殺神』

       『英雄』

       『聖龍』


 サブクラス 『闘神』

       『戦神』

       『死神』

       『羅神』

       『絶神』

       『忌龍』


 ・称号『神を殺す闇』

    『殺戮の化身』

    『神話の切札』

    『煉獄の閃光』

    『神王の龍印』


 《レベル》    【19】

 《GODレベル》 【2億7500万】



 《COST》 【35】

 《改造率》  【52%】


 [EGB]     【たくさん】

 [MP]      【たくさん】


 「攻撃力」       【3280億】

 「魔法攻撃力」     【15億】

 「防御力」       【280億】

 「魔法防御力」     【320億】

 「敏捷性」       【520億】

 「耐性値」       【72億】

 「バリア再生力」    【50億】

 「魔力回復力」     【20億】

 「反応速度」      【980億】






 ・武装

 【たくさん】


 ・AGEスキル

 【殺神遊戯モード】

 【天影太陰モード】

 【烈空閃光モード】

 【サイコジョーカー】

 【オーバードライブ・サイコジョーカー】

 【UFオーラ展開】



 1111111111111111111111111111111111111




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る