『自分は神になった』と確信するゴート。けれど……

『自分は神になった』と確信するゴート。けれど……







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 名前『ゴート(ラムド・セノワール)』

 種族『魔人』

 運命『究極超神霊の支配者』

   『夢幻のトリックスター』

   『時空の原罪を背負うレプリカ』

   『膨張する混沌』

   『ラスボス』

   『生命と魄霊の天敵』

 ・称号『全てを喰らう者』

    『運命の強奪者』

    『狂気の革命家』

    『究極チーター』

    『???の???』

    他、多数。


 《EXレベル》   【529万】


 [HP]      【クソ多い】

 [MP]      【クソ多い】

 [スタミナ]    【かなり多い】


 「攻撃力」       【215万】

 「魔法攻撃力」     【173万】

 「防御力」       【552万】

 「魔法防御力」     【1277万】

 「敏捷性」       【626万】

 「耐性値」       【750万】

 「HP再生力」     【199万】

 「魔力回復力」     【215万】

 「スタミナ回復速度」  【380万】

 「反応速度」      【52万】


 「隠しパラメータ合計値」【狂っている】


 「獲得経験値」     【たくさん】

 「ネクストEXP」   【ちょっと】



 魔法「多い」

 グリムアーツ「なし」

 その他技能「多い」


 スペシャル「成長速い」「成長超速い」「成長超々速い」

      「全世界一の成長速度」「神をも置き去りにする究極の成長速度」

      「強敵を倒した際の経験値7倍」

      「超強敵を倒した際の経験値30倍」

      「超々強敵を倒した際の経験値1500倍」

      「??を??した際の経験値99999倍」


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 ゴートは、自分のステータスと、UV1のステータスを比較しながら、心の中で、


(……俺、もう、普通に神じゃね?)


 そうつぶやいた。


(ステータスが示す数字通りの、メチャクチャな力を感じる……異常な力……もはや、自分がどのくらいの存在なのかの想像すら出来ない領域……)



 この時点でも、『ありえないエゲつなさ』だというのに、

 ゴートは、テプ0時を過ぎるたびに、所有する神チートが増えていく。

 明日になれば、もっと強くなる。

 果てなく、延々に強くなる。


 そして、恐ろしい話だが、

 ゴートの神種はまだ芽吹いてすらいない。

 『GODレベル』すら解放されていない。


 それで現状。




 ――それが、ゴート・ラムド・セノワール。







(俺……どこまで強くなれんのかねぇ……流石に恐くなってきたな)


 ゴートが、自分の力におののいていると、

 そこで、また、






『―――――

 ・「対象のEXレベルが500万を超える」

 ・「対象がサイコイヴ‐システムを搭載している」

 ・「???」

 ・「反魂の神聖式によるバックアップが完成している」

 ・「???」

 ・「12000体以上の上位モンスターを生贄に捧げる」

 ・「???」

 ・「対象の精神汚染度と潜在ストレス値が250%を超えている」

 ・「???」

 ・「???」

 全ての条件が満たされた。

 第一級迎撃プログラム起動。

 《裏秘》のストラトスジオメトリ、生成終了。

 顕現せよ。神のまにまに』






 妙な声が響いた。


 直後、ピシィっと空間にヒビが入って、パリィンと音をたてて割れる。

 バラバラに吹き飛んだ空間の破片が、

 まるで意思を持っているかのようにユラユラとうごめく。


 破片は地に落ちた雪の結晶のように、

 キラキラと崩れていき、

 細かな粒子へと変わっていった。


 輝く粒子が美しく配置され、地面に奇怪な魔法陣を形成していく。


 その魔法陣は、かつて、禁域で『サイコウイング・ケルベロスゼロ・タナトス(決戦仕様)』を顕現させたソレと酷似していたが、当然、ゴートは、眼前のこれとソレを結びつけたりはしない。



『――フッキ・ゴーレム。出撃準備完了』



 やがて、奇怪なジオメトリは、地面だけでなくフロア中を覆い尽くす。

 ガチガチと硬質な音が響き、

 空間を切り裂き、

 粒子をわななかせ、

 どこからか、『何か』がやってくる。


『……グウゥ』


 次第に『何か』の姿が鮮明になる。


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