第31話 作者「長文失礼します!」

 今回は、長文についてです。


 何かと長文は、場合によって嫌われる傾向にありますね。


 はたして、何故なんでしょう?


 小説を書く際にも、よく「読み点をつけて」とか、頃よく「改行しろ」とか、見かけますよね。


 何故でしょうね?


 さて、では長文が送られてきた側になって、話を進めていきましょうか。


 メールや手紙が、何枚もわたり送られて来ました。どう思います?


 親しい人から送られてきたとしても、受け取った時に「お、おう……」と、一回自分の中で、受け入れる準備をしますよね?

 内容がどうであれ、これはさすがに多い……一気に読むには、時間がかかりそう。そして、相手の気持ちが自分にとって重い。


 せっかく、手紙やメールを貰ったわけですから、返事を書かなくてはなりません(礼儀ですから)


 ならば、読むか……と気持ちを引き締め、読み進めてみると、内容は『下らない事、もしくは今話したとしても無意識な事』だったりと、散々な内容。

 かといって、真面目な内容を数枚にかけて解説を添えて説明されるのも、正直しんどい……。


 気軽に、メッセージを送り合うぐらいに思っていたのに、この対応はちょっと……失礼な話だが、自分にとってキツイ。


 ――という話になる。


 長文にいいイメージがないのは、こういうことである。

 あと、話がまとまってなく、だらだらと同じ話をされるのも、中々に、心にくるものがある。


 受け取り側が、塩対応になるのも頷ける話である。


 もしも、文章としてではなく、会話として話をしたとしても、結果は同じだろう。


 受け取り側にとっては、一方的に自分の話しかしない……そう映ってしまうのは、必然だ。


 では、小説での文章の長文はどうなる?


 改行も読み点もつけずにただずっと文章を書いてしまうとこのように最初から文章を読もうという意志があったとしてもパッと見ても読みづらいのは歴然……はたしてこんな文章をあなたは読みたいと思うだろうか?また改行もしなければ物語の展開つまり場面が変わったことも分かりづらい。地の文で、状況や行動を表していて登場人物の心情も書いているなら分けた方がいいのは当然だがこのように改行も読み点もつけずに文章を書いて誰に伝わるというのだろうか?


 これは、あくまで例えだが、私はこんな文章を見たことは数回ある。

 伝えるべきか、一瞬悩み。気にしてなさそうな場合は伝えない。


 メールや手紙での長文は悪いイメージがあるが、小説での文章の長文は、わざと長文にしてあることがある。


 文章の長文=悪いこと、ではない。


 まとまっている文章はいいのだが、小説ではコンパクトにまとまっている文章は、『遊び』がない。不要な情報を、わざわざ伝える必要はないが、登場人物の心情や状況を伝えるためには、事細かに伝える方が重要なことがある。


 ただ、私は彼女の手を握った。……だけではなく。


 私は、彼女の手を包み込むように握った。では、まるで状況が変わる。


 また、どんなに長文でも、読みやすい文章を作るということは書き手の課題だ。


 そこを怠けるとたくさんの批判か、指摘をもらうことになるのは……言わなくてもわかるだろう(ちなみに、私はよくもらう!)


 長文は、悪いイメージだが、悪いことではない。

 ただ、読み手にとってその文章はどうなのか、一度考えて文章を書いた方がいい。


 文章は、親切であることが一番だ。

 

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